365日、ずっと貴方と。【HQ!!】

1月13日 ページ14

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「 なぁ、A…ちょっと離れてくれないか？ 」



『 無理です！ 』




苦笑いしながらため息を吐くのは、我らが主将！澤村大地さんです！！わたしの旦那様！！(予定)



就寝前、ソファでうつぶせになって月刊バリボーを読む大地さんの背中に重なるように寝そべるわたし。



首元に顔を埋めると、わたしの大好きな大地さんの匂いがして落ち着く。




「 おいおい、擽ったいって、」




笑いながらも、怒ろうとはしないあたり、大地さんはほんとに優しい。


部員にはたまに叱ったりするけど、それも大地さんの優しさなんだと思う。



満足気に笑いながら、月バリに視線をうつすと、白鳥沢高校の主将である牛島若利さんが掲載されていた。




『 あ、JAPAN！ 』



「 JAPAN？ 」



『 翔陽がそう呼んでるんで！

でもこの人、体格もいいし頼りになりそうでかっこいいですよね！ 』



「 あー…、 」



『 …どうしました？ 』



「 ああ、いやなんでもない。 」




なぜかページをめくる手が止まっていた大地さんは、またページをめくり出した。



でも、結局どこのページにもとどまることなく、最後のページに辿りつく。



わたしは、ページをめくるパラパラという音に眠気を誘われて、大地さんの背中に耳をくっつけた。




「 …眠いのか？ 」



『 ん〜、…ちょっとだけ。』



「 風邪引くからベッドで寝ろよ？ 」



『 大地さん連れてってください、なんて、』



「 はぁ、仕方ないな、」



『 え、ちょ、冗談…ぅわあっ 』




冗談で言ったつもりが、大地さんは少し体を傾けて、ずり落ちそうになるわたしの体を支えると、そのまま横抱きにして立ち上がった。



まってこれ、初めてされたけど想像より恥ずかしい！




『 大地さんちょっと、重いですから！ 』



「 重くないから、暴れるな！ 」




笑いながらそう言われて、おとなしく抱かれていると、ふわっとベッドの上に降ろされた。



かと思えば、おでこにちゅっと暖かい感触。




『 へ。』



「 あー悪いな、ぶつかっちゃったよ、なんてな。」




大地さんはそう言って、わたしの頭を撫でながら楽しそうに笑った。



確 信 犯 。




『 大地さん、ずるいですよ。』



「 何のことだ？

ほら、おやすみ。」




幸せすぎたその日の夜、大地さんと結婚して子供まで生んでた夢を見たわたしは相当おめでたいやつです。




( …大地さん…zzZ )


( …白鳥沢の主将には負けないからな。)


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