正真正銘、柱です。【悲鳴嶼行冥&不死川実弥】(美桜様リクエスト) ページ13
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「到着致しました。産屋敷邸でございます。」
『ありがとうございました。』
背負って案内をしてくれた隠の方に頭を下げる。
『(なんて広いお屋敷……)』
私が柱に選んでいただいて間もないうちに柱合会議が開かれることになった。
つまり、その他の柱との顔合わせも初めてなのだ。
けれど女性も二人いるらしく、不安はあっても期待の方が大きいのは確かだった。
『柱は数多の戦いを経験し、勝ち抜いてきた剣士たち……
怖い人ばかりだったらどうしよう……』
いいえ、そんなはずない!
沢山の鬼の頸を切っているということは、それだけの人を救っているということ。
そう、怖い人であるはずがない!
『ない…よね……?』
期待値より不安値の方が振り幅が大きくなりつつあると、広間のような場所に二人分の人影が見えた。
柱の方に違いない。ご挨拶しなければ。
と、歩みを止めずに近寄ったところで、それはとある二人の男性だということに気付く。
『(もしや岩柱様と風柱様では……)』
六十六寸はゆうに越えているであろう巨体の男性。
凄まじい眼力と複数の傷跡を持つ男性。
間違いない。確実に岩柱様と風柱様だ。
『(くっ……ご挨拶、ご挨拶……)』
正直何も考えずに突っ込んで行ってしまったことを今更ながらに後悔している。
ここまで来て引き返すのも柱として不甲斐ないものもある。
『こ、こんにちは。お初にお目にかかります。』
何より、見た目だけで人の内側を判断しては駄目だ。
こういう方こそ意外にもお優しかったり……
「…ア゙?てめェどこから入ってきやがった?」
「……ここは、一般隊士が易々と訪れていい場所ではない…」
『初めまして。さようなら。』
やはり怖かった。
よって体を百八十度回転させて元来た道を戻ることにした。なんとも合法的な理由だ。
『(っはぁ〜、お屋敷をもう一回りしてこよう。)』
何と言うかもう威圧がすごいのだ。
よくよく考えればそこまで怖いことは言われていないのだが。
そう、怖いことは言われていな……
『“一般隊士”……?』
その単語が引っかかり後ろを向く。
けれど私の真後ろにはすでに岩柱様がいた。
『わっ……』
そして難なく片手で抱え上げられてしまう。
「隠が誤った手配をしたのだろうか……」
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凪 - 貴方様の描く冨岡さんが好きです(( (2020年2月3日 14時) (レス) id: b575dccd32 (このIDを非表示/違反報告)
せんか(プロフ) - 美桜さん» 今回も気に入っていただけたようで安心しました。リクエストのリピート承りました!いつも自分では思いつかないようなネタのおすそ分けをしてくださりありがとうございます!今回は早めに取りかかりますので、少々お待ちください。 (2019年12月19日 11時) (レス) id: 6317096ed8 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - お館様原作無視の設定でお願いします。 (2019年12月19日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - またリクエストいいですか?夢主柱で夢主煉獄恋人。夢主はお館様悲鳴嶼に告白&アプローチされる。お館様独身。お館様悲鳴嶼は夢主が煉獄と恋人だと知っている。お願いします。 (2019年12月19日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - せんかさん» ありがとうございます。話面白かったです。 (2019年12月19日 10時) (レス) id: 87339a530e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せんか | 作成日時:2019年12月1日 18時