悪魔の秘密と恋と嘘2【桃】

【結婚式のその後】 ページ41

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式が無事に終わり、望と一緒にプランナーさんにお礼を言いに行くと、



『実はAさん宛に一通の手紙を頂いているんです』



と言って、一枚の封筒を差し出された。


手紙？と思って差出人を見て、心臓がドクン、と音を立てた。



「………淳太くん…」

望「……中間社長？」



望の顔が少し険しくなる。

私が仕事を辞めた日から、淳太くんとの関わりは無くなった。

自然消滅ってやつ。

だから、望と結婚した後にこんなふうに連絡が来るとは思ってもみなかった。



望「……A、中身見るん？」



望が少し怪訝そうに言う。



「……うん…見る……」


望「…A、結婚式終わった後に言うのもなんやけど…ホンマに、俺と結婚してよかった？」


「…ねぇ、その質問はナシ。
当たり前のこと聞かないで」


「……」



私がそう言うと、ぎゅう、と人目もはばからず抱きしめてきた望。

私を抱いた彼の腕からは不安が伝わる。



「……結婚式の日に手紙を出したってことは…」



淳太くんのことだ。



「………」



手紙をペラリとめくると、そこにはまず



『小瀧くん、Aを幸せにしてほしい』



と、望への言葉が書かれていた。


…やっぱり、こんなことを書いていると思った。



望「……そんなん当たり前やし…」


「…」



望がそう呟いたと同時に、私は手紙の内容に目を通した。






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