悪魔の秘密と恋と嘘2【桃】

62*N side* ページ22

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流「合コンする？」


望「せんわ」


流「Aさんみたいな人来るかもしれんのに〜」



目の前の流星は、学食のパスタを頬張っている。

一方俺は、神ちゃんが作ってくれたカレー。



望「合コン一生行かんって言うたの流星やん」


流「お前のために言うてんねんやん」


望「いらんわその配慮」



Aさん連れてこい。
って言ったら「はははっ」って笑う流星。

笑い事じゃなくて、真剣やねんけど。



望「……」



胸にぽっかりと穴が空いたみたいに寂しい。

Aさんと過ごした日々は
流れ星のように短かった。

それでも俺にこんな思いをさせる貴女は罪や。



流「ふぁあ…、次の講義なんやっけ？」


望「あー、ハゲだるまやろ」


流「うぇ…俺あいつ嫌いなんよな」


望「好きなヤツおらんやろ(笑)」



大学には辛うじて登校している。

前みたいに大学に行かなくなると、
一人になって孤独で死にそうになるから。

そう、流星と一緒におる時だけ、
唯一自分を騙せることが出来る。



望「そうや、お前この講義の課題………」



俺が流星にハゲだるまの宿題やったか。
そう聞こうとした瞬間、俺の携帯が鳴った。

こんな時間に誰やねん。

そう思ってスマホの画面を見た瞬間、
俺の胸が大きく鳴った。


なんで？

どうして？

動揺が隠せない。


……だって、そこには、


“Aさん”


なんて、ありえない文字が浮かんでるんやもん。







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