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あんな悲しい顔をした淳太くんは初めて見た。


ただ、あの日淳太くんに無理やり抱かれた日を思い出して怖くなってしまう。

勝手に浮気して、勝手に婚約破棄したのに。
最低だ、私は。


行き場所を失くした私はヨロヨロと
ただ歩くだけ。


こんな時に、


こんな時に望くんの声が聞きたいと思ってしまう私はもう……


気がつけば、私の指は望くんの連絡先をタップしていた。



『……もしもし?』



望くんの声に、安心してしまった私は
ボロボロと涙が溢れてくる。



「……っ、望く…っ」



ただならぬ雰囲気を察してか、
望くんの声に焦りが見えた。



『おねーさん今どこ?!』


「……っ」


『どこ?!』


「……っ家の前…」


『迎えに行く!』



待ってて!とだけ言って
望くんからの電話は切れた。


しばらくマンションの下の花壇に腰を下ろして俯いていた。

軽く顔を上げると通過する人々が
私を不思議そうな顔で一瞬見る。

望くん…、に、…早く……会いたい……、な…


























『……おねーさん、』



トントン、と肩をたたかれる。

そこで私は目を覚ました。
どうやら眠っていたみたいた。


この香り、この私の呼び方の持ち主は
彼しかいない。



「…望くん……」


望「おねーさん…」



顔を上げるとそこには予想通り、
コートを羽織った望くんが立っていた。

彼は自分が着ていたコートを私にかけて
頭を撫で、ふわりと立たせてくれる。



望「俺ん家きて?」


「……、でも、…」


望「今日くらいは俺のわがまま、聞いて?」


「……」



いつもよりも、優しい雰囲気で
私をエスコートしてくれる。


高級そうな車へ導かれるまま
私は後部座席に乗り込んだ。



望「神ちゃん、俺ん家向かってくれん?」


?「…わかった」







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作品ジャンル:タレント
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藤井みるく - 一気読みしました!本当に面白かったです。もし良かったらなのですが、結婚式の続きを書いていただきたいです!(よかったら淳太くんを登場させてくれると嬉しいです)よろしくお願いします! (2020年6月7日 9時) (レス) id: caf5bdba53 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます(TT)もう少しで完結ですので最後まで楽しんでいただけると嬉しいです! (2020年5月7日 0時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 続きが気になりますね。ドキドキです。 (2020年4月21日 16時) (レス) id: 45fbc7b620 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - ぴろさん» Part1からありがとうございます…!私もこの主人公さん芯がブレブレだけど嫌いになれないんですよね(;▽;)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!(^^ (2020年4月6日 10時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - Hihihika12さん» 閲覧ありがとうございます!これからも「嘘でしょ〜〜!!?」な展開沢山ありますので宜しければお付き合いお願い致します^^* (2020年4月6日 10時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月. | 作成日時:2020年4月3日 22時

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