推しのマネージャーになりました【桃】

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大「仕事しすぎちゃう〜？
最近自分クマすごいで」



椅子でクルクルと遊ぶしげは一体いくつですか？



「わぁ、女性に対して酷い」

大「俺嘘つけへんから」

「無神経の間違いでは？？」



私がそう突っ込むと、おもろ！と笑うしげ。



大「なぁ、タメでええで」

「いやいやいや」



何言ってるんですか、マネージャーですが？

私は奪い返した書類に再び手をつける。



「重岡さんまだ帰らないんですか？」

大「Aは？」

「私は、…今日は泊まり込み覚悟です」



大量の資料をちらりと見ると、しげは「うわぁ」とその量の多さに引いてる。



大「こんなにマネージャーってやること多いねんな」

「そうですねー…でもやりがいありますよ」

大「へーえ…」



いや一気に興味なくなったみたいな返事。

あのキラキラアイドルしげちゃんはどこいった。

私は苦笑いを浮かべて、書類に目を落とした。


すると、



大「ん」



コト、とデスクに置かれたのは私の好きないちごミルクのパック。

思わず顔を上げると、しげはニッコリ微笑んだ。



大「応援してるからな」



ぽん、と頭を撫でられて顔が熱い。

彼はそのまま踵を返して事務所を出ていった。


ええ、しげって…

こんな……

キザなことするタイプなの？



「…………」



もらったいちごミルクにストローを差し込み、飲み込む。

…そのいちごミルクは、いつもよりも甘く感じた。






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