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不意に聞こえた声に、私と男が振り向く。
そこには、会議室のドアが開けられズボンのポケットに手を突っ込むのんちゃんが立っていた。
その顔は心做しか怒っているように見える。
望「…いや、マジで何してんすか」
『……あ、いやこれは…』
望「………」
のんちゃんがツカツカと足音を立てて私に近づく。
そして男を私から剥がし、私と男を離すように間に立った。
守られているようで、逞しい背中を泣きそうになりながら見つめることしかできなかった。
望「……あの、これ事務所に報告するんで」
『…えっ！ちょ、…ちょっと待ってください！それだけはやめてください！！』
望「今後ジャニーズNGは痛いっすよねぇ…
けど自業自得ってやつや、しっかりと罪償えや」
『……そ、そんな…待ってください……』
望「………行こ」
「…っ……」
私の腕を引っ張り、男を置いて会議室を抜けるのんちゃん。
呆然と歩く私に振り向くことなく歩き続けるのんちゃんについて行くと、いつの間にか今日送迎してきたマイクロバスまでやってきた。
望「すぐ事務所に報告しに行こ」
「……で、も…」
望「次の仕事もこの雑誌の撮影やろ。
俺絶対やらんから」
「……っ」
私のせいでのんちゃんの仕事がひとつ無くなった。
その罪悪感で私は死にそうになる。
でもそんな私を察したのか、のんちゃんがこう言った。
望「…勘違いすんなよ。
…Aさんのせいちゃうから」
「……」
…のんちゃんに初めて名前を呼ばれた。
そして、さっきの恐怖が今になって押し寄せて…
「………っ…」
望「怖かった、よな…ごめんすぐ気付けんくて」
つぅ、と頬を一筋撫でた涙は止まることを知らず、ずっと流れてゆく。
そんな私の隣に、のんちゃんはずっと居てくれた。
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千歳あめ - こんばんは〜！望月．さんの作品面白くてほぼ全部読破しました〜。望月．さんのおかげで私も占ツクの書く方を始めました！書くのも楽しいですね！！ (2023年4月5日 20時) (
レス) @page31 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - 千歳あめさん» 千歳あめ様、コメントありがとうございます！私生活が忙しくなかなか自分のタイミングで更新することになるのですが、頑張りますのでこれからも是非よろしくお願い致します（т-т） (2023年4月3日 15時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - のりぴーさん» のりぴー様、ありがとうございます！もっと楽しんでいただけるように更新頑張ります！ (2023年4月3日 15時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして！更新楽しみです！ (2023年3月31日 12時) (レス) id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
のりぴー(プロフ) - 素敵な作品でとても大好きです！更新待ってました。 (2023年3月24日 8時) (レス) @page30 id: b1332d8c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望月.
| 作成日時：2022年7月12日 14時
