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望「……おはよう」

「おはようございます」



しばらくしてのんちゃんは下へと降りてきてくれた。

いつものオシャレな服に、マスクにキャップを被っている。

やっぱり推しはいつ見てもカッコイイなぁ。



「では車出しますね」



今日は雑誌のインタビュー。

のんちゃんと、神ちゃんの二人が今回担当するみたいだから次は神ちゃんの家へと車を走らせる。


しばらく車を走らせていると、車内でかけていた有線からWESTの曲が流れる。

ズンドコかぁ。元気でるわぁ。



「……しみったれた日も…甘ったれな日も……」



軽快な元気の出る音楽で、思わず口ずさんでしまった事に、ハッと気づいてバックミラーを見る。

危ない危ない。

のんちゃんイヤホンして寝てる。

ジャス民だってバレたら終わりだもん。


のんちゃんに、さっきの女性は誰ですか?とか聞きたいことはいっぱいあるのに嫌われたくないから何も話すことが出来ない。

まあ、その前にのんちゃん移動中寝てるしね。



望「………なぁ」

「……っはい!?」



すると、急に後ろからのんちゃんの声が聞こえた。

この車内には私とのんちゃんしかいないから、私に話しかけていることは明確だった。


びっくりしすぎて手元のハンドルが狂いそうになったけど、心臓を何とか落ち着かせて平静を保つ。



望「………さっきは、ごめん」



のんちゃんから発されたのは予想外の言葉だった。



「…え」


望「……怪我とかしてへんか」


「……」



今日ののんちゃんが優しすぎて、ビビる。

私の事嫌いなはずなのに…



「…大丈夫です、小瀧さんはお怪我ございませんか?」



私がそう言うと、



望「俺は大丈夫」



と無愛想に言ってまた耳にイヤホンをして、目を瞑ったのがバックミラー越しに見えた。

あぁ、またいつもの私に対して冷たいのんちゃんに戻っちゃった。

それにしても、今日ののんちゃんの優しさって一体何!?





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千歳あめ - こんばんは〜!望月.さんの作品面白くてほぼ全部読破しました〜。望月.さんのおかげで私も占ツクの書く方を始めました!書くのも楽しいですね!! (2023年4月5日 20時) (レス) @page31 id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - 千歳あめさん» 千歳あめ様、コメントありがとうございます!私生活が忙しくなかなか自分のタイミングで更新することになるのですが、頑張りますのでこれからも是非よろしくお願い致します(т-т) (2023年4月3日 15時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - のりぴーさん» のりぴー様、ありがとうございます!もっと楽しんでいただけるように更新頑張ります! (2023年4月3日 15時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
千歳あめ - はじめまして!更新楽しみです! (2023年3月31日 12時) (レス) id: a0f783b703 (このIDを非表示/違反報告)
のりぴー(プロフ) - 素敵な作品でとても大好きです!更新待ってました。 (2023年3月24日 8時) (レス) @page30 id: b1332d8c7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月. | 作成日時:2022年7月12日 14時

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