115*N side* ページ25
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高熱でうなされてる中、夢を見た。
『………好きや、…………アホ…』
それは、確かにAの声だった。
夢の中で、俺は必死にAに手を伸ばした。
一度掴んだはずなのに、彼女が振りほどく。
絞り出した制止する俺の声も虚しく宙を舞い、
行き場をなくした俺の手は宙を掴んだ。
Aが、俺から離れていく。
望「まっ…」
もう一度声を出した。
…と、同時に
望「……っつぅ…」
上手く動かない身体は、ベッドから落ちた。
望「…はあ、…はあ……」
寒い。けど、熱い。孤独。
夢の中でも、俺はAの手を離してしまった。
もう、俺は、なんも出来んのかな。
大「お前よりか、幸せやで」
流「好きな人泣かせんなや」
2人に言われたことが、今更こだまする。
ぼうっとする頭で、俺はやらなければいけないことがあるって確かに分かっている。
ずっと、分かってたはずなのに、行動できなかった。
もう一度、もう一度だけ、Aと一緒に笑いたい。
…美麗に、別れを告げよう。
本当に好きなのは、誰なのか。
俺は、………
望「…………、好きや……、…A…」
Aの、
笑った顔も、
泣いた顔も、
怒った顔も、ぜんぶ。
もう、今までの弱い俺はここで捨てよう。
もっと、自分に素直になろう。
さっきのAの声は夢のはずなのに、
いつの間にか置かれていたベットの端にある
コンビニの袋の中の俺の大好きな桃のゼリーが冷たいままだった。
そしてその袋のには、確かにAの字で
“お大事に”
と書かれていた。
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ももちゃ(プロフ) - とてもキュンキュンしちゃいました！！！もし良ければ続編もみたいです！！キュンキュン止まらないです、、。 (2020年4月15日 1時) (
レス) id: 3ab9ee8372 (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - かみかえさん» のんちゃん担です！普段は恥ずかしくて小瀧小瀧呼びしてます((( (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - リアさん» 私の体調まで気遣っていただきありがとうございました！只今は新作を執筆中ですので、宜しければそちらの方もよろしくお願いします(^^ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
望月.(プロフ) - にゃんこさん» ありがとうございます！これからもちょくちょくこちらの短編を執筆しようと思っております…！良ければこれからもたまに覗きに来てください！ (2020年4月3日 23時) (レス) id: 5c0d7b263a (このIDを非表示/違反報告)
かみかえ - 大好き (2020年2月16日 16時) (レス) id: 1809e8188a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望月.
| 作成日時：2019年11月21日 10時
