さんじゅうごわ ページ40
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……なんだろう後頭部が柔らかい
そう思い目を開けると、本丸の天井とAがうつった。
…え？膝枕されてる！？
驚く俺を気にも止めず“Aは口を開いた
A)…主さん、私の過去を…覗きましたね…
部屋の空気がピンと張り詰めたように冷たくなった
A)…私…全部思い出しました、私が人が嫌な理由…
俺は何も言わず、黙って聞いていた
A)…大好きだったんです、月城花魁のことが。…でも…残酷ですよね…人は
…そうだ、どんな善人でも所詮は悪人と同じように心を持っている
俺たち人間は付喪神と違う、脆い生き物だ
でも、付喪神だって生きているだったら同じなのかもしれない
A)私を家宝として扱ってきたあの一族も所詮は人間…善人ばかりではないんです…
A)花魁は…あの男を心から愛していた、私は知ってるんです。
��愛していた��その一言をこぼすと、Aの瞳に涙が滲んだ
A)人は…簡単に裏切る、だから嫌いです。人間は簡単に命を削る…だから嫌いです………
少しづつ嗚咽をあげながら泣き始めた
A)真実を知っていたのに…ッ、何も、ッできない無力な私が…大っ嫌いです
涙をボロボロと溢れさせるAを抱きしめた
主)…泣け、今はいっぱい泣けばいい。俺にAにどうこう言う資格はないが、1人の人間として…その悲しみに寄り添うことはできる
そう言いながら頭を撫でてやると、俺の背中に手を回し大声で泣いた
A)…う"、う"ぁぁ"あああ"ああ！！わた、じ…言えな、か、た、づき…城花…ら"んに…ヒッ、��大、ずき��っ"て…
主)大丈夫だ…きっと彼女にAの気持ちは届いてるよ
A)う"ぇ…は、い"！
そのままAが泣き疲れるまで抱きしめ続けた
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A)…主さん、先程はご迷惑をおかけしました…本当にすみません…
やっと落ち着くと、急に恥ずかしくなったのか俺に土下座をしてきた
主)そんな大袈裟だなぁ…、当たり前だろ？俺はお前の主なんだからな、些細なことでもいいから何かあれば俺を頼れよ？な？
A)あ"、主ざん…
主)あ"ー！！泣くな泣くな！目ぇ溶けちまうぞ！
軽くそう脅すとピタリと止まった
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愛羅(プロフ) - コロナ等で大変だと思いますが、頑張って下さい！楽しみに待ってます！！ (2020年4月17日 12時) (
レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
にろりん - 愛羅さん» ありがとうございます！まだまだ至らない点が多いですが頑張ります(^^) (2020年4月15日 22時) (レス) id: 83e7829ee0 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - このお話すごく好きです！ (2020年4月15日 16時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にろりん | 作成日時：2020年4月7日 1時
