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さんじゅうさんわ ページ38

注意:軽い流血表現があります。






「また会いに来てくれて嬉しいよ」



事情の後なんだろう、2人とも服を着ず布団の上で抱きしめ合っている




「当たり前だろ?俺はお前を1番愛しているんだから」






…よく易々とそんな台詞が吐ける、




吐き気がする









「あんたはわっちのために通ってくれているから…もうわっちだけの主だよ」




「そのために金を出しているんだ…愛してるよ月城」







「そんなに愛してるんなら何か証になるものをおくれよ」






「あ?あー…じゃあこれをやるよ」







男はそういうと、側に置いてあったAを渡した




「この刀は俺の家の家宝らしいが、別に大したしろもんでもなさそうだがこれをお前を愛しているって証にやるよ」
「ほら、お前の好きな紫が入っていて綺麗だろ?」





「…確かに綺麗だね、ありがとうござりんしたあんた!」



月城花魁は嬉しそうに頬を染め喜んでいた







すると突然目の前が霞がかり2人が消えた


Aはそこにいるまま









.









部屋が変わった、月城花魁の部屋だ





「ちょっと、話たいことがあるんだ……別に怒っちゃいないよ」




襖の外から月城花魁と2つの足音が聞こえた








入ってきたのはあの男とあの女だ
襖が閉まった



まさか、今から…






そう思った瞬間
月城花魁は化粧台の上に置いてあったAを抜くと2人に襲い掛かった






不意打ちで女が首をきられた
場所が悪かったのかもう事切れている







それを見た男は顔を真っ青にし、全身汗で濡れ壁の方へ後ずさる







月城花魁はゆっくりゆっくり追い詰め男に馬乗りになった


Aは何が起こったのか判断できていないようで立ち尽くしている






男の上で花魁は口を開いた





「なんで…なのさ…なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで……………わっちだけを愛しているといっていたのに…あんな女に…」




彼女は1人ぶつぶつ呟いている
すると男は焦り口調で




「ご、誤解だ!俺が愛しているのはお前だけだ!な、な?」



ここまできて今更命乞いとは見苦しい…






________________________________________
花魁言葉

•主=自分の客





文字数ゥ…

さんじゅうよんわ→←さんじゅうにわ



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愛羅(プロフ) - コロナ等で大変だと思いますが、頑張って下さい!楽しみに待ってます!! (2020年4月17日 12時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)
にろりん - 愛羅さん» ありがとうございます!まだまだ至らない点が多いですが頑張ります(^^) (2020年4月15日 22時) (レス) id: 83e7829ee0 (このIDを非表示/違反報告)
愛羅(プロフ) - このお話すごく好きです! (2020年4月15日 16時) (レス) id: 2129d10c64 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろりん | 作成日時:2020年4月7日 1時

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