【d!】可惜夜と朝顔【ut】 (ページ12)

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Episode.10 ページ12

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「何で！？何、知り合ったん？は！？」

次の瞬間、私の両肩を物凄い力で掴みがくがくと肩を揺らしてくるシャオちゃん。大分慌てていたので何とか宥めて、肩のしわを直しつつ本題に戻る。

「･･･で、シャオちゃんなら知ってるよね？幼馴染み(････)なんだから」
「･･････」

私が仁王立ちをしてそれとなく圧をかけるも、シャオちゃんはむくれた顔を戻さない。しかし、私が無言で突っ立っていると漸く痺れを切らしたのか、シャオちゃんは溜息をついて仕方なそうに口を開いた。

「あいつはなんちゅーか･････････ただの屑」

そう言うと、シャオちゃんは再び口を閉じた。
･････････え？

「･･･それだけ？」
「〜ッ嫌やってもう！何！？あいつのこと気になってるんか？マジでお前だけは騙されんなよ！」
「え？騙される？」

な、何？話が微妙に食い違っている気がするんだけど。止めようと困惑気味に名を呼んだが、シャオちゃんの勢いは止まることなく、遂にはこんなことを大声で叫び上げた。

「ああ見えてあいつはな･･････48人も彼女が居るんや！！お前、AもUTU48の一員になるなよ！！」

「･････････あ、うん？」

･････････UTU48って何？

場の空気が静まり返った中、赤い顔をしたシャオちゃんの乱れた呼吸だけが教室に響いていた。