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しかし幸運なことに、全員が起き上がれる状態になるまでそう時間はかからなかった。が、依然顔色は悪いまま。
大きく深呼吸させ、心身の緊張を少しずつ解させる。こんなことでもやらないよりマシだ。
「·····A、あれは何割だった？」
「？」
「加減を間違えたと、言っていた」
「·····ああ、悪かった。あれは２割くらいだ」
「あれで、２割·····」
ミカサは静かに目を閉じ、それきり一言も喋らなかった。これは·····嘘をついた方が良かったのだろうか。そう考えていると、今度はライナーが話しかけてきた。
「なあ、俺たちに何をしたんだ？」
「·····殺気を当てた。慣れていないお前たちにやるのは愚かだった。すまない」
「あれが、殺気。·····これだけ体格差があるのに、まるで相手にもされないなんてな。なんで同い年なのにこんなに差があるんだか」
「·····２１だ」
「··········は？」
「２１歳なんだよ」
「·····誰が？」
「私がだ」
後ろで何かが落ちる音がした。全員がこちらを見ている。身動き一つせずに。
たまたま近くにいたサシャとコニーなど、目が零れ落ちそうな程、目を見開いている。
この反応、いつも通りだ。問題ない。
別に、一人くらい驚かない人がいてもいいんじゃないか、とか、エレンとミカサまでそんな顔するな、とか思ってない。
若く見えるのは喜ぶべきことだ。子供、と相手が認識した場合、高確率で脇が甘くなる。だから私はこの身長に、不満はない。身長高い奴は皆縮めとか、思っていない。
·····本当だとも。
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青玉(プロフ) - ありがとうございます！とても嬉しいです…励みになります！！ (2020年10月4日 20時) (
レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
亜星可也(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です!!!やっぱりいつ見ても面白いです……これからも更新楽しみにさせて頂きます！ (2020年9月23日 9時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
青玉(プロフ) - こちらこそ！いつも応援ありがとうございます。すごく嬉しいです (2020年9月1日 23時) (レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
亜星可也(プロフ) - 好き……更新ご苦労さまです本当有難う御座います!!! (2020年8月27日 2時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
青玉(プロフ) - えぇ！？体調は大丈夫ですか？そんな大変な時にも関わらず心配してくださってありがとうございます。可也さんも無理をしないようにゆっくり休んでくださいね！ (2020年8月16日 20時) (レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青玉 | 作成日時：2020年3月11日 9時
