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少女を横抱きにしたまま、民家の屋根に着地する。しかし、彼女は放心状態でピクリとも動かない。
本来なら、もう大丈夫だ、と優しく背中をさすってやるべきなのだろう。だが、ここは戦場なのだ。彼女には悪いが、いつまでも呆けていられる訳にはいかない。
その頬を平手で打ち、強制的に意識を引きずり戻す。
「っい···たい·····？あれ·····わたし、生きて·····？」
彼女は自分の身体を抱きしめて、震えていた。唇をギュッと噛み締め、涙を堪えている。本当は怖くて怖くて仕方ないだろうに。なんて強い子なんだろう。
「·····まだ戦えるな？動けなくても気合いで動け。何があっても諦めず動き続けろ。いいな？」
「·····ぅ、ん」
「よし、偉いぞ。少しここで休んでろ」
そう言い残し、再び地を蹴って走り出す。
·····この付近にのさばる巨人をどうにかしよう。
嵐脚で切り裂いたり、身体ごと”核”の部分を押し潰したり。そんなことをしている内に、どんどん巨人の数は減っていく。２･３ヶ所地面にぽっかり穴が空いているが、わざとではない。許してほしい。
喰われそうになったり、巨人に飲み込まれた人を救出したりで、中々に骨が折れた。半径１００m圏内に巨人はいない。しばらくの安全は確保できた。
血の匂いの混じった風が髪を揺らす。
·····あーあ、やっちゃった。
蒸発を始めた巨人の上で、私は一人、そう呟いた。
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青玉(プロフ) - ありがとうございます！とても嬉しいです…励みになります！！ (2020年10月4日 20時) (
レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
亜星可也(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です!!!やっぱりいつ見ても面白いです……これからも更新楽しみにさせて頂きます！ (2020年9月23日 9時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
青玉(プロフ) - こちらこそ！いつも応援ありがとうございます。すごく嬉しいです (2020年9月1日 23時) (レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
亜星可也(プロフ) - 好き……更新ご苦労さまです本当有難う御座います!!! (2020年8月27日 2時) (レス) id: 430d859c05 (このIDを非表示/違反報告)
青玉(プロフ) - えぇ！？体調は大丈夫ですか？そんな大変な時にも関わらず心配してくださってありがとうございます。可也さんも無理をしないようにゆっくり休んでくださいね！ (2020年8月16日 20時) (レス) id: 3682bdf005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青玉 | 作成日時：2020年3月11日 9時
