専属トレーナー？！私があなたを支えます！2 (ページ6)

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55 ロシア大会ページ6

エレベーターが閉まる直前に足で止めて大胆に登場したユリオ

『本当に久しぶりだねっ、温泉onICE以来！元気にしてた？』

ユ｢あ、あぁ、まぁ｣

『ん？目合わせてくれないの？』

ユ｢はぁ？！べ、別に合わせてねーわけじゃ｣

『あぁ！さては思春期だなぁ？んもー可愛いなぁ！オネーサンを意識してるのかなぁ？』

ユ｢ちょ、くっつくな！離れろ！！｣

『あははっ本当、面白いっ！』

ユ｢ちっ、俺で遊びやがって…｣

『そうだっ！明日のロシア大会、お互いに向けて2人とも一言どうぞ！』

勇利くんはロシア大会で仲良い選手いないって言ってたけど、ライバルになりかけ、ならいるよね

ユリオとなら良いライバルになれそうだけどなぁって

まぁ、私が勇利くんにライバルを作って欲しいっていう勝手な願いなんだけどね

勇｢えっと、お互い頑張ろうっ｣

ユ｢は？お前はここモスクワで惨めに負けんだよ、ヴィクトルにはこのままロシアに残ってもらう｣

やっぱり良きライバルまでは程遠いかも…(笑)

でも、ユリオの言った通り

ここで勇利くんが4位以上の成績を残さないとグランプリファイナルには出られない

そうしたら、ヴィクトルはどうするんだろう…

私も専属の期間は、今シーズンの勇利くんだけ

そしたら、私はどうしよう

そうだった…

ヴィクトルもいるし、勇利くんの調子もすごくよかったから忘れてた

今まで数々の選手が挑戦しては届かなかったグランプリファイナルまでの道

その道は過酷この上ない

グランプリファイナルが終わったら告白しようなんて、

当たり前のように考えてた自分に腹立つ

無神経すぎるでしょ…

勇｢Aちゃん？どうかした？｣

ユ｢急に黙りやがって、らしくねーな｣

『あ、ごめんごめん！ちょっと考え事！』

最低だ、私…