専属トレーナー？！私があなたを支えます！2 (ページ22)

今日:9 hit、昨日:9 hit、合計:25,665 hit

71 ページ22

表彰式が終わったあと

ヴィクトルが金メダルじゃないとキスをする気になれない、何かいい案はないかと言い始め

勇利くんは

｢僕と一緒にあと1年競技生活続けてください！金メダル絶対とります！｣

と宣言した

こうして、シーズンは終わり

勇利くんは現役続行

ヴィクトルはコーチ兼選手として現役復帰

最高の未来が見えた1日だった

＿＿＿＿＿＿

＿＿＿

『ほ、本当にこの格好で出なきゃダメ？』

ヴ｢うん！Aにしては綺麗だよっ！｣

けなされてる気がするんだけど…

グランプリファイナルが終わったあとの恒例としてあるバンケット

それに私も出るんだけど

普段着ない淡い黄色のドレスのようなワンピースを着ている

『まぁ、勇利くん会場で待たせてるし、早く行かないとね』

ヴ｢ちょっと待って、バンケットの会場に行く前に少しいいかな｣

『ん？どうしたの？』

チュッ

『へっ…/////』

ヴィクトルは私の手の甲にキスをした

ヴ｢A、好きだよ。ずっと前から一人の女性として｣

『えっ…/////う、そ…』

ヴ｢嘘じゃないさ、本気で好きだった｣

『…けど、私は…』

勇利くんのことが…

ヴ｢知ってるよ｣

『え？…』

ヴ｢Aが勇利のこと好きだって知ってて言った。だからちゃんと、ふってほしい｣

『…っ…ヴィクトル…』

ヴ｢あははっ、なんで泣くのさ｣

ヴィクトルの笑っている顔は切なく、胸がきゅうっと苦しくなる

『だって…っ私っ…』

ヴ｢泣かないで。ちゃんとふってほしい。ケジメをつけるためにも、これからもAと仲良くいられるためにも｣

『っ…わかっ、た…ヴィクトル、ありがとうっ…でも、ごめんなさいっ…私は勇利くんが好きなのっ…』

ヴ｢うん、わかった。これからは親友として一緒にいたいな。あと泣くなんてAらしくない！笑って見せてよ｣

『わかった…これからもよろしくね！ヴィクトルﾆｺｯ』

涙でぐちゃぐちゃな顔だから笑ってもブサイクな顔だろうけどヴィクトルは

優しく微笑んだ

そしてヴィクトルは私を抱きしめると

ヴ｢ほら勇利に思いを伝えておいでよ｣

と背中を押してくれた

『ありがとう…ヴィクトル。大好きだよ』

私は急いでバンケットの会場へ向かった