専属トレーナー？！私があなたを支えます！2 (ページ21)

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70 グランプリファイナル2日目ページ21

キスクラに戻った私達は、得点発表を待っていた

ヴ｢大丈夫、あんなパーフェクトな演技をしたんだから、きっといい点数がでるよ｣

ヴィクトルの言う通り、本当に完璧だった勇利くんの演技

絶対に良い点数に決まってるっ！

『得点が出たっ』

得点221.58！！！！

男子フリー歴代最高得点を更新

ショートとの合計

319.41

現在1位！！！！

『や、やった～！！！』

ギュッ

私は興奮のあまりヴィクトルと勇利くんを抱きしめた

『歴代最高得点おめでとう！勇利くんっ！』

勇｢ありがとうっ｣

ヴ｢2人のユーリに俺の記録をぬかれるとは、

振り付け師兼コーチとしては最高に嬉しいが、

〝競技者としては〟最高に面白くないね｣

『え、それって…』

勇｢競技復帰？！｣

＿＿＿＿＿

＿＿＿

第四滑走はクリス

途中ヴィクトルと勇利くんに応援されたのが少し悔しかったのか、ジャンプが一回転になってしまったけどそれ以外は相変わらずの色気溢れる演技だった

第五滑走はオタベック

オタベックは昔から無表情で何を考えているか分からない人ポーカーフェイス君だったけど、本当は結構情熱的な人。今回の演技もジャンプはノーミスで内に秘めた情熱を感じた

最後、第六滑走はユリオ

高温のピアノでテンポの早い曲だけど、ユリオらしい力強く圧倒されるジャンプ。途中大きな転倒があったけどすぐに立ち上がり、難易度の高いジャンプを次々と決めていった

最後は手で顔を覆い泣いていたユリオ

十五歳でここまでくるのに本当に頑張ったんだね

天才じゃない、努力家で負けず嫌いなだけなんだよねユリオは。

こうして、グランプリファイナルが終わり

表彰台に上がる3人は

1位ユーリ・プリセツキー
2位勝生勇利
3位ジャン・ジャック・ルロワ

という形になった

勇利くんが金メダルではなかったけど、勇利くんの表情に悔いはなさそうに見えた