【鬼灯の冷徹】吸血鬼と人間のハーフである少年は (ページ6)

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部屋へ案内されると鬼灯は直ぐに自分の部屋へ戻った
。きっとまだ仕事が残っているのだろう、とAは察した。

そして部屋の扉を閉め、辺りを見渡す。
これからAのものとなる部屋はとても綺麗だが、シンプルで仕事机とベッドと本棚、タンス等必要最低限のものしか無かった。

だがAはこれで満足していた。鬼灯の性格が地味に気に入らないが仕事の上司、しかも自分より強い相手ならば仕方がないと判断しため息を一つ無意識に吐くとベッドに体を預け瞳を閉じた。

次の日とっくに起き身支度を済ませていたAの部屋の扉が壊れるのではないかという程大きい音を立てて開いた。

その音に驚き視線を送るとそこには平然とした顔で金棒を担ぎ立っている鬼灯が。

「始めますよ、仕事。基本、私が休んでいる時は貴方に仕事をしてもらいます。ですが余りそういうことは無いのでこれから教えた方法で他の方から貰った報告書を見て纏めてください」

嗚呼、仕事か。と理解はしているが何故か態度が気に入らず

『扉ぐれぇ普通に開けられねぇのか！』

鬼灯「壊れたら直しますよ」

舌打ちをしながらそう言ったAに目もくれず鬼灯は部屋に置いてある仕事机の席に座りながら言う。

いや、そういう問題じゃねぇだろとAは内心ツッコミたくなるがぐっと堪え書類造りを学び始めた

『( 此奴の説明が意外とわかりやすいだなんて絶対認めねぇ！ )』