【鬼灯の冷徹】吸血鬼と人間のハーフである少年は (ページ11)

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閻魔に驚かれたと同時に褒められ少し嬉しそうな顔をするも喜ぶ顔を見せたくなかったのかうるせぇ！そんなの当たり前だろうが！と怒鳴ると Aは部屋に戻った

仕事に慣れたAだったが矢張り疲れるものは疲れる。
仕事が終わった後に休暇を鬼灯から言い出され、安堵の溜息を吐き暫しの間だがやっとあの仕事鬼から開放される、と嬉しそうにしていた。

報告書を閻魔に提出し裁きの間から自身の部屋へもどった勇儀は柔らかい素材を使った簡易ベッドに飛び込む。ぼふ、と音がなったが気にせずに枕に
顔を埋めた

するともう眠気がAを支配してしまったのか着替える事もせず意識を手放した。

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次の日Aに１日だけだが休暇を言い渡した鬼灯は彼が来てくれたお陰で少し減った資料を自室で片付けていた。

彼が来てからまだ4日しか経っていないが今まで六徹していたのが嘘のように感じる程仕事は順調に進んでいた。勿論閻魔大王も満足している

Aの印象は最初の印象とはかけ離れたものであり何かと理解力はあるし只の馬鹿ではないようで教えたものは直ぐ覚える ( 計算は壊滅的だが )という何かと頼りになる存在になっていた

すると鬼灯の電話の着信音が鳴り響く。何かと思いそれを耳に当てる。

鬼灯｢ .. もしもし鬼灯です、要件は何でしょう｣

閻魔｢あっ鬼灯くん？何か今天国で問題起きてて解決してほしいんだって～、頼めるかな？｣

どうやら閻魔だったのか柔らかく明るい声が鬼灯の耳に響く。が鬼灯は話の内容にとてもイラついたのか眉を寄せると

鬼灯｢天国の事なんて知りません！私は地獄の鬼なんですよ！此方に投げかけてこないでくださいと伝えなさい！｣

というも閻魔は引かず、何度も粘る

閻魔｢頼むよ～ .. 今やってる仕事はAくんにまかせて、ね？｣

その言葉に鬼灯は目を見開く。その手があったか、とは思うが自分から休暇を言い渡したのだ無理やり仕事をさせ彼の機嫌を損ね喧嘩を売られるのも面倒だ、と考える。

だが彼が逆らっても自身の力でなんとか出来るという結末に辿り着いたのか閻魔の話を承諾すると仕事を押し付けに Aの部屋へと歩き出した。