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(伊沢視点)
(女性と2人で食事とか、いつぶりだろう……。)
清水さんと2人で来たのはQuizKnock編集室の近くにあるチェーンのファミレスだった。
「もっと高いところでもよかったのに。」
折角俺の奢りなんだから、と言うと
「いえ……あまり高くても、更に緊張しちゃうだけですし………それに、私庶民舌なんです。高くても味が分からないといけないので。」
控えめに、照れながら言う清水さんに好感が持てる。
「じゃあ、その分沢山食べてね!」
メニュー表を手渡しながら笑いかけた。
ご飯を食べつつ談笑しているとお酒の力もあったのか、清水さんの緊張も解けてくるのがわかった。
「今日1日、俺に対して緊張してたよね?今はそうでも無いけど………俺って、そんなに怖いかな……?」
「い、いえ、伊沢さんが悪いんじゃないんです。…その、」
私ずっと、伊沢さんに憧れてたんです。
うつむき加減に話すその唇に目が奪われる。
その照れて火照った頬と、羞恥に震える声がなんとも可愛らしく、俺の庇護欲とともに加虐心まで擽られてしまう。
「え、ほんと?嬉しいな……。…ねぇ、俺のこと、拓司って呼ばない?」
「え………、でも、そんな」
「いいからいいから、ほら、言ってみて。た、く、し。」
「た、たくし……さん…。」
「そう。よく出来ました。」
にっこりと微笑むと、今までも真っ赤だった彼女の顔が更に赤くなっていくのがわかる。
(はぁ、さいっこうに可愛い……。)
更に追い打ちをかけるように告げる。
「俺もAって呼んでいい?……………A。」
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ぴの - 伊沢さんが大好きで読み始めました。キュンキュンします!続き待ってます! (2018年11月30日 2時) (レス) id: a8459cfa7b (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - えたさん» ありがとうございます〜!!励みになります! (2018年11月24日 15時) (レス) id: b35afa0062 (このIDを非表示/違反報告)
えた(プロフ) - はじめまして〜!続きがすごく気になります…!更新頑張ってください!! (2018年11月24日 12時) (レス) id: 9d6349b3fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海月@初心者 | 作成日時:2018年11月23日 16時