いちごたちと転校生7【すとぷり】

バレてる ページ2

文化祭まであと2週間

クラスの出し物もだいたい内容が固まってきて
3分の1までできたところ
こういうのに、わいわいする私じゃないけど
今は、友達がいるから、なんだかわくわくする

って、なんで私、昔友達がいないみたいに…
あー、やめようやめよう…
最近、気づいたことだけど、昔のことを思い出すと頭が痛くなる、なんでかは知らないけど…
まぁ、いっか


今日は、みんな忙しいらしいから、1人で弁当を食べようと思って、屋上に行くと

「雨宮さん」

『し、時雨さん…』

時雨さんがぼっち飯をしていた


『お、お隣いいですか？』

「どうぞ」

『「…」』

そこから、会話が無くなる私たち
そもそも、私と時雨さんは親しくないし
時雨さんは、寡黙なタイプだし
だから、必然と会話が無くなる

そう思いながらも、弁当を開けると

「たこさんだらけですね」

『え、あ、は、はい』

おい！その反応はないだろ、自分！
いや違うんだよ…喋ると思わなかったし
たこさんって、たこにさん付けとか…ちょっと、想像と違って…自慢の、コミュ障が…

「好きなんですか？たこさん」

『いや…お母さんが好きで…私はそうでも』

「お母さんが、たこさん好きなんですか？」

『調理するのが好きらしくて…』

「変わってますね」

だよね、わかる



「そういえば、私、最近誰かに見られてる気がするんですよね」

『あっ…』

間違いなくころんだ…
やっば、どうしよう、あいつ遠慮が無さすぎなんだよ
本当のことを言うべき？でも、友達を売るとか…
いや、そもそもころんは友達か…？？
とりあえず…

『こ、怖いですね、ストーカーとかでしょうか』

「1年の…誰でしたっけ、青髪の子なんですけど」

ばっちり見られてる…！！！
何してんだよ、ころん！！！
盗み見する時は、バレない、見過ぎない、気配を出さない、だよ！！！！

はー、どうしよう、あいつの恋路を応援する訳でもないけど…

『悪い奴ではないんですよ』

「ですよね、あの子と仲良いですよね、雨宮さん」

『あっ…』

あれ、地雷踏んだ？？

「というか、一緒の風紀委員ですよね、放課後の作業中に1番視線感じるので」

『…と、止めないんですか』

「まだ確信がなかったので、言えなかったんですが」

と言うと、食べ終えたのか弁当の片付けをし始める
そして、弁当の片付けが終わって、屋上から出ようとする時に

「今日言おうと思います」

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