口に薔薇 ページ8
今日も今日とて1日頑張るかぁ…と思って、騒がしい自宅を出ると、普段ここで見ることのない赤い髪の子、つまり莉犬くんがいた
んー、幻覚?私夢でも見てるの?
「やぁ、おはよう」
と、キメ顔で挨拶してくるもんだから、私も
『お、おはよう…?』
と、一応返しておいた、何故か口に薔薇を咥えているし、いつもと違って、ブレザーも着ている
多分だけど、昨日のことを気にして、莉犬くん的にカッコイイを極めてきたのだろう
「さぁ、学校へ行こうか…」
と、手を差し伸べてくるので、普段なら重ねるなんてしないけれど、仕方ないなぁ…と思いつつ、重ねてあげる
その瞬間、私は莉犬くんの方に引き寄せられた
思ったより、近くに莉犬くんがいたものだから、ちょっと照れていると、当の本人は、私より顔真っ赤になっていた
『なんで、私以上に照れてんの』
「Aさん、めっちゃいい匂い…」
『変態ですか?』
そりゃあ、ベジタリアンと散歩してる時にベジタリアンが選んでくれたシャンプーですからね
いい匂いじゃないはずがないです、多分
「いてっ!」
『え?』
急に莉犬くんが、抱え込みだしたので、心配で同じくしゃがむと、薔薇を咥えてる口から少量血が出ていた
「痛いです(´;ω;`)」
『薔薇なんか咥えてるからだよ…ほら、貸し…いてっ!』
「わわっ!ご、ごめんなさい」
この薔薇本物かよ!私てっきり百均とかで売ってる、やつなのかと思ったんだけど…
『花屋でも寄ったの?』
「いや、るぅとくんちから貰いました」
『は?』
「こっちに来るついでに、るぅとくんに返すものがあったので…あっ!そうだ久しぶりにるぅとくんの裏の部屋に入れたんです!」
莉犬くんの口を手当しながら、話を聞く…が、聞きなれない単語に私は、手を止めた
『裏の部屋…?』
「はい、るぅとくんって一般公開用の表の部屋と、親密者だけが見れる裏の部屋があるんですよ!あ、裏と言っても特に変なものはないので、安心してください!そこから貰ったんです!」
いや、表の部屋と裏の部屋がある時点で、すっごく怪しいんですけど…?
お母さん…私、るぅとくんのこと未だに理解できないです…
『はい、手当終了、大丈夫?』
「ありがとうございます!すみません…迷惑かけちゃって…」
『いいよいいよ、莉犬くん可愛いし』
「嬉しいのか嬉しくないのか…」
と、私達は学校に向けて歩き出した
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あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時