いちごたちと転校生3【すとぷり】

可愛いとは ページ7

あの後、家に帰ろうと、屋上から自分の教室に戻り、鞄をとって、校門をでると

『あっ、莉犬くん』

｢…？あっ！Aさん！！｣

ちょうど莉犬くんが帰るところだったらしく、同行させて貰った

｢遅いですね、部活とかですか？｣

『いや、まぁ、色々とあってね…』

｢色々？｣

『えっと、そ、そういえば、莉犬くんって、なんの部活入ってるの！？』

｢演劇部です！昔から、そういうの興味あって！｣

いやぁ〜莉犬くんと話してると浄化される…
可愛いなぁ…
と、思って、信号待ちの時に頭をよしよしすると

｢も、もう！Aさん！子供扱いしないでください！｣

『ご、ごめん、可愛くて…』

そう言うと、莉犬くんは顔真っ赤になった
え、どうした？照れる要素あった？

｢可愛くなんかないですよ…｣

と思ったら、急に拗ね始めた

｢俺なんかどーせ、生涯かっこいいって、言われないんですよ、一人称俺にしてみたり、ピアスとかつけてみたりしてんのに…｣

急なネガティブ莉犬くんに戸惑いつつ、なんて声をかけるべきか迷っていると

｢るぅとくんより、かっこよくなれるよう努力してんのに、あいつ、ちょっと、格闘とかできるからって、調子乗って…｣

｢どうすれば､かっこいいって、言って貰えますか！Aさん！俺、結構服装チャラくしてるんですけど､かっこいいって、言われないんです！｣

うん、確かに莉犬くん、服装結構チャラいけど、それを上回る可愛さが出てる…

『莉犬くん、いいこと教えてあげる』

｢何ですか！？｣

『可愛いって簡単に覆せないんだよ』

｢うわぁぁぁん(´；ω；｀)､Aさんも敵だァ！(´；ω；｀)｣

て、敵？私、敵なの？

｢いいもん､俺だってやれば出来るんだもん、明日期待しててください！俺、やればできる子なんで！じゃあ、俺、こっちなんで､では！｣

『さ、さよなら〜』

と、手を振ると、莉犬くんは数歩進んだら、何故かこっちに戻ってきて

｢俺、家こっちじゃなかった(´；ω；｀)あっちだった(´；ω；｀)｣

おい！！！何今更ボケてんだよ！！お前ここの街に住んで何年！？と言いそうになったが、ぐっと堪えた

そのまま、走り去っていく､莉犬くんを見送って、私は家に帰った

そういえば、ジェルくん混じってふざけ倒しちゃったけど、さとみくんの件はどうなるのだろうか…
とりあえず、みんなに伝えて、解決方法探るのかな？

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