月のあかり ページ34
さとみくんside
Aちゃんに酷いことをしてしまった、別に俺が手を下した訳では無い、でも、間接的に関わったのと一緒だ
きっかけを作ってしまった、俺はその事が気にかかって、後悔して、Aちゃんに会えなくて、夜中こっそり会いに行った、一目でもAちゃんの無事が見たくて
でも彼女は、起きていた、いつものように、俺になんの憎しみをぶつけることなく、穏やかにこちらを見て
俺は、できるだけ、平然を保った、本当は今すぐ、逃げ出したかった
だから、Aちゃんに俺は、なんにも悪くない、なんて言われるなんて思わなかった
全部自分が悪いって、Aちゃんは、言って聞かなかった
俺は、思わず…
『そんなの…酷いよ…いっそ、俺が悪いって、言って、嫌ってくれたら楽なのに…』
嘘だ、ただのその場限りの自己満足だ
本当は嫌って欲しくない、だけど、そうじゃないと、俺が後悔してやまない
どうしていいのか分からなくて、涙が零れ落ちる
「嫌だ、死んでも嫌かな」
と、悪戯っぽく笑うAちゃんは、本当に魅力的だ
「ああ、もう、泣かないで…」
と、俺の涙を片手で、すくうAちゃん
本来なら、立場が逆だ、ほんと情けない…
すると、しばらく沈黙が続き、Aちゃんが俯きながら
「さとみくん、何を言ったら、さとみくんの心があったまるか、必死に考えてるんだけどね、思いつかないんだ」
「なんだろうね…うーん、私は、さとみくんに感謝しかないよ、さとみくんのおかげで死ななかったし」
そう言って、心臓に手を当てる
「こういう言葉ちょっと無責任で好きではないけどさ、過去は過去じゃん?終わったことを掘り返したって、意味なんかないって」
「別に死んだわけじゃないんだからさ、元気だしてよ、ほら、月が綺麗だよ!」
と、俺の手を引っ張り、月を見せる
確かに綺麗だ
「さとみくん、困ったらなんでも言ってね、頼られるってなんか嬉しいし」
と、Aちゃんは、笑った、俺もなんか月を見たら吹っ切れて笑ったら、彼女は、驚いて、でも、また微笑んだ
疲れたんだろうか、その後、Aちゃんはぐっすりと寝てしまった
きっと、聞こえていないだろうけれど
『Aちゃん、星が綺麗ですね』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
頑張ったぁ…最後は、まぁそういうことですよ、お察しのいい皆様なら…
448人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんな/ヨゾラ。(プロフ) - ベジタリアンマジ草。初めて見たとき吹きましたw センスの塊w (2020年6月16日 12時) (レス) id: 0fbbe5f873 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - 音兎さん» コメントありがとうございます!続編、祝って頂きありがとうございます!そうですね(暗黒微笑) (2019年12月27日 1時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
音兎 - 続編おめえぇぇぇ((殴 三葉マジでしばき倒したいわぁ(黒笑) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 7e3a6520ef (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - わたぐもちゃん@推しが尊い連盟さん» コメントありがとうございます!全然、大歓迎です!とっても嬉しいです!今頃、どうしてますかねぇ( ¯▽¯ ) (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - りぃ@天使様さん» コメントありがとうございます!ぜんぜんいいですよ!捌いちゃってください! (2019年12月15日 21時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつっと | 作成日時:2019年8月22日 2時