懺悔 ページ29
太陽も沈み、だんだんと暗くなってくる空、だけど、決して人通りが少ない訳ではなく、ちらちら人の姿も見える、そんなところだけれど、私が住んでいる住宅街は、そんなに人通りは少ない
『ジェル先輩、少し先に公園あるので、そこで話しませんか?』
ジェル先輩、それに返事もしなかった。
まぁ、私とジェル先輩の仲なら分かる、沈黙は了解の合図!
だよね…?
その後、無言で私を公園に連れていき、ベンチがある所に行って、私を目の前に置き、ジェル先輩は、ベンチに座った
「なぁ、Aちゃん」
『はい』
「俺、ほんと恥ずかしいことしちゃった…Aちゃんに嫌われてるって本当に思ってて、でもAちゃんはいじめられてたから、元気がなかったんだね…本当に自意識過剰すぎて…」
「Aちゃんのこと、守るって言ってたのに…全然守れないし…気付いたらこんなに怪我して…俺本当に…ひっぐ…ごめんね…ぐすっ」
ジェル先輩は、俯きながら、私に話をしてくれた、でも途中で、1粒、涙がつたったら、それが始まりとなって、次々と涙が零れた
「ごめんね…Aちゃん…ひっぐ、俺、本当は…Aちゃんのこと利用して…!ぐすっ」
「ごめん…ぐずっ、本当に…俺、本当に…クズすぎて…ぐすっ」
ジェル先輩の綺麗な緑色の瞳から流れる、涙は、止まることを知らない
私は、こんな状況ながらも、どうすればいいのか分からなくて、落ち着くまで背中をさすってあげようと思って、背中をさすっていた
「Aちゃんが体張ってくれたおかげで、ストーカーも捕まえられたし…すごく感謝してる…ぐずっそれなのに…!Aちゃんが体張ってくれたのに…!俺は…!」
『大丈夫ですよ』
と、ジェル先輩を抱きしめた
『いいんですよ、私が勝手にやったことだし、ジェル先輩が責任感じることはありません』
「でも!」
「Aちゃんがいいって言っても!」
『じゃあ…私のお手伝いをしてください』
「え…?」
ジェル先輩は、優しい、たとえ私を利用していたとしても、根は優しいことなど、接していけば分かってしまう。
優しい彼だからこそ、この事件は、人一倍責任を感じている、そして、この時のことをずっと引きずって、もしかしたら彼自身変わってしまうかもしれない
そんなことは、私はさせない、させやしない
私が勝手な行動で起こってしまったこと、ジェル先輩が責任を感じているのなら、未来の約束をしよう、これを罪の償いだと思って
424人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
若草。(プロフ) - 夢主が点数つけてるの吹いたw (2021年3月2日 7時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
視界に入れたくないデブス - 暇だから見返してたけど桜ちゃんこの時嫉妬してたって考えると可愛いな (2020年8月30日 0時) (レス) id: cf4c489396 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 僕夢主ちゃんの親好き (2020年6月4日 14時) (レス) id: 4f04e6fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!何でしょうかね、私もそこ好きですw (2019年8月22日 2時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - (※検査、足の検査、とっても重要)のリズム感(???)がとっても好きw (2019年8月18日 8時) (レス) id: d3c7fcbda1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつっと | 作成日時:2019年7月14日 1時