緑色の瞳 ページ25
「じゃあ、僕そろそろ帰りますね、A先輩お大事に」
「Aさんが無事で良かったです…ぐずっ」
と、泣いている莉犬くんを、るぅとくんが連れて帰り
「じゃあ、俺、なーくん連れて帰るんで、Aちゃん、明日ちゃんと学校来いよ」
と、なーくんをおぶって、さとみくんが帰り
「ほら、あんたたち、いつまで親子喧嘩してんの」
と、今まで黙って見てくれていた、保健の先生がついに、あのミニ親子喧嘩していた、ころんたちを本で叩い…理事長も叩くの!?
だ、大丈夫…?クビにされない…?
「ごめん、少し熱くなっていたよ、ほらころん、帰るぞ」
あ、別にいいんだ…優しいんだね思ったより
まぁ、見た目ダンディなイケメンだし…
「それでは、お体良くなることを願うよ、何かあったらいつでも、来ていいからね、ほらころんも、労いの言葉をかけてあげなさい」
「早く、元気になれよ…」
まじ、幼稚園じゃん
1人じゃあ、お礼の言葉言えなくて、親に進められて言う恥ずかしがり屋な幼稚園児じゃん
「ころん、その言い方は「あぁ!もういいから!早く帰ろ!ね!」」
と、強制的に、理事長を押して、ドアを閉めた
うん、皆さん、私どうすればいいの?
1人じゃあ、帰れないんだけど
「Aさん、おひとりで帰れる?なんなら、親御さん呼ぶけど」
『帰れます(キリッ』
強がっちゃったー、帰れますとか言っちゃったー
帰れねー、正直もうげんかーい
もうだめだー…
諦めかけていながらも、保健室は結構下駄箱に近いので必死に1歩1歩、歩いていると、下駄箱に夕日に照らされてキラキラ光る、オレンジ色の髪の毛をしたジェル先輩がいた、ただ遠くからでも明らかに、目は濁っていた
『ジェル先輩…?』
私が微かに、独り言で呟いた言葉に反応して、ジェル先輩がこちらを見る
さっきまで、濁っていた緑色の目に、光がさし、綺麗な緑色になった
ジェル先輩は、ゆっくりとこちらに歩いてきて、私に近づく度に、顔が綻んでいく
私の目の前にたった時、私はもう限界で、思わずジェル先輩の胸に飛び込んだ
「Aちゃん…!?」
『すみません…もう限界で…』
「大丈夫…?」
『大丈夫じゃないですね…良かったらでいいんですけど、病院に連れてってくれませんか?』
「もちろん行くよ、ほら、背中乗って」
『あ、ありがとございます…』
そのまま、ジェル先輩におんぶされ、靴に履き替えて、病院に向かった
私どんだけおんぶされるの
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若草。(プロフ) - 夢主が点数つけてるの吹いたw (2021年3月2日 7時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
視界に入れたくないデブス - 暇だから見返してたけど桜ちゃんこの時嫉妬してたって考えると可愛いな (2020年8月30日 0時) (レス) id: cf4c489396 (このIDを非表示/違反報告)
リト - 僕夢主ちゃんの親好き (2020年6月4日 14時) (レス) id: 4f04e6fdf8 (このIDを非表示/違反報告)
なつっと(プロフ) - ひなさん» コメントありがとうございます!何でしょうかね、私もそこ好きですw (2019年8月22日 2時) (レス) id: 69bcbf59b6 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - (※検査、足の検査、とっても重要)のリズム感(???)がとっても好きw (2019年8月18日 8時) (レス) id: d3c7fcbda1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつっと | 作成日時:2019年7月14日 1時