罰 ページ13
僕はダメな奴だけど、いつか。いつかは。誰かを愛し、愛される。そんな時を夢見ている。
それが叶った日に、僕は初めて「人」として認められるだろう。「海の男」としてではなく。1人での「人間」として生きていけるのだろう。
デ「ちょっと手を見せな。」
ジャックにそう言い、ジャックに巻かれていた包帯をとると。黒丸が出来ていた。
それを見て恐れる乗組員達。一方ディアダルマは奥へと行き何やら探し物をしていた。
ジャックはその間にディアダルマの持つペンダントの隣にあった指輪を頂戴していた。
相変わらずのようだ。
デ「ディヴィ･ジョーンズは陸へと上がれない。陸に上がることが出来るのは10年に1度だけ。陸に居れば安全だ。ジャック･スパロウ、だから陸を持っていくんだ。」
そう言いディアダルマは大きめの瓶に入った土をジャックに渡した。
そして、話が終わり、ボートに戻ろうとした時。Aだけ呼び止められた。
デ「あんた、いつまで孤独でいるつもりなんだい。」
A「さぁ。いつまでだろう。」
デ「…どうして、自ら孤独に居座るんだい？」
いつも、何もかも見透かした様な目をしているディアダルマだが、Aについてはそこまでの情報を持ってはいないようだ。
A「…これは罰なんだ。死だけでは償えない罰。生きて償い。そして、〇んだ時僕は初めて家族に受け入れてもらえるだろう。」
Aは笑顔でそれを語っているが。その目は笑って居らず、その瞳は輝きを失いどす黒い色へと変化していた。
デ「…っ。あなたは愛されるよ。」
A「だといいなぁ。」
先程のどす黒さは消え失せ、次に純粋無垢な瞳になり。
絵画のような微笑を浮かべているAがそこに居た。
そして、Aはその場を後にした。
ボートに着くとジャックが待っていた。
ジ「ディアダルマと何を話していたんだ？」
A「ほんの少しの世間話さ。」
ジ「ほんとに？」
A「あぁ。」
そうAが返答しても、あまり納得してはいないようなジャック。Aが嘘をついていると疑っているようだ。
事実。嘘をついているのだかね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 100人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真雫(プロフ) - コメント失礼します。更新お疲れ様です。とっても嬉しいです！！ (2月9日 0時) (
レス) @page15 id: 8fbddd7b13 (このIDを非表示/違反報告)
ヨゾラ(プロフ) - コメント失礼します。始めたばっかなので分からないんですけど、物語ってどうやって作るんですか？ (8月28日 10時) (レス) id: a3558bbdb6 (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️めっちゃこの物語良き過ぎます(๑•̀ㅂ•́)و✧更新されるのを楽しみにしています(*^^*)🎵𓈒𓏸 (8月11日 23時) (レス) @page13 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
猫山太刀公(プロフ) - いい作品をありがとうございます！更新、お気に入り登録して待ってます！ (2023年4月4日 18時) (レス) @page9 id: 59f49a7381 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エビチリ | 作成日時：2023年3月27日 18時
