海の男 (ページ20)

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いつ、出会ったんだっけ。ページ20

ボートを使いひっそりとドーントレス号へと近づいていく。

ノリントンたちはそれには気づかずドレスを着たピンデルとラゲッティを見ている。

一方、Aとエリザベスは部屋で2人、話している。

エ「本当に良いの？」

A「ん？別に。」

エ「なんで…そんなこと言ったの？」

A「…ノリントンは僕の中で特別なんだ。」

エ「…。」

黙って話を聞くエリザベスに、Aは窓を通し海を見つめながら話しはじめる。

A「いつだったかな。彼と出会ったのは。」

だが、沈黙が続く。これ以上話したくはないのかもしれない。

エ「…A？」

A「……」ボー

ボーっとしている。過去を思い出しているのだろう。

エ「…そーっとしておきましょうかね。」ボソッ

Aside

A「いつだったかな。彼と出会ったのは。」

いつからだったかな。あの場所へ行ったのは。

いつだったかな。僕が罪を犯してしまったのは。

あぁ。少し。過去を振り返ろうか。振り返りたくはないけれども。振り返ろう。罪を受け入れよう。

そうしなければ、きっと僕に生きる価値はなくなってしまう。

〜作者からの一言〜

次回からは原作から少し離れて、Aくんの過去について書いていこうと思います。
Aくんの容姿は黒髪で左目が隠れている状態で、右目(隠れていない方の目)は黄色のグルグル目となっています。グルグル目に関しては別にグルグル目でなくとも大丈夫です。ですが、まぁ。少し変わった目の方が過去編ではありがたいかもです。

頑張って過去編を考えてるので、是非読んでください。