検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:34,706 hit

.37 ページ37

貴女「…寒い」



奏「ほんとだねー」



コンクールを目指す宣言をして1ヶ月

音楽室までの廊下は極寒だった


最近はバイトしてレッスンして勉強して

と目まぐるしい生活を送っていた



奏「あ、先生に提出するの教室に忘れてきちゃった」



貴女「あ、じゃあ先に行ってますね」



奏「すぐ行くね!」



ほんとに寒い

音楽室、暖房つけてるはずだから早く行こ



貴女「……」



目の前の生徒を見て心臓がドクンッとなった


……佐野、くん



玲於「…あ」



目が合った


久しぶりすぎて何を言えばいいかも分からず、沈黙が流れた


なんか、クラクラする

体も熱くなってきた


急に目の前がグルグル回り始めた



玲於「Aちゃん!?」



力が入らず倒れそうになったのを佐野くんが支えてくれた



玲於「…っ、熱あるじゃん」



貴女「だ、大丈夫」



玲於「大丈夫じゃないでしょ!保健室行くよ!」



貴女「大丈夫だって!」



玲於「こんなに熱あるのに!」



貴女「佐野くんには関係ないでしょ!……あ」



玲於「…そう、だね。じゃあただの通行人の人助けってことで」



貴女「わっ」



玲於「無理やりにでも連れていく」



貴女「お、降ろして」



玲於「だめ、大人しくしないと落とすよ」



佐野くんがこんなに近くに…

佐野くんの匂い久しぶりだ


落ち着く…



玲於「失礼しまーす。誰もいない」



貴女「…スースー」



玲於「あれ、いつのまに」



佐野くんの体温に安心しきった私はすぐに佐野くんの腕の中で眠ってしまっていた



玲於「ごめんね、Aちゃん」



佐野くんの声がする…



玲於「好きだよ」



…私も好き



玲於「ごめん」



また謝った声が聞こえたと思ったら、唇に柔らかい感触があった


夢…なのかな

そっと離れた体温を求めるように

私は手を伸ばしてその人のシャツを掴んだ



貴女「…い、…で」



もうどこにも行かないで

.38→←.36



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
231人がお気に入り
設定タグ:佐野玲於 , GENERATIONS , 恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐野冬美(プロフ) - 美紀さん» いつもコメントありがとうございます!まだまだ暑さ続いてますね(汗)お互い気をつけていきましょう!! (2019年9月3日 21時) (レス) id: b1af427d4d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね (2019年9月3日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:佐野冬美 | 作成日時:2019年8月30日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。