恋せよ乙女 ｰ佐野玲於ｰ

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〜♪〜〜♪


奏「今日、音悪いよ？」



貴女「すいません」



奏「ちょっと休憩しようか」



貴女「……」



玲於「あれ、休憩？」



奏「君、今日ずっとぼーっとしてるよね」



玲於「そんなことないけど」



奏「そんなことあるから言ってるんでしょ？」



玲於「そんなことないよね？Aちゃん」



貴女「知らない」



そんなことあるに決まってるでしょ


いつもなら隣にいてくれるのに

今日はずっと離れて外眺めてるし



奏「君がいるから宮野さんがレッスン出来てるんだよ？責任持ちなよ」



玲於「Aちゃん、ごめんね」



貴女「別に謝らなくても」



奏「よし、再開！」



貴女「はい」



玲於「Aちゃん落ち着いてゆっくりね」



いつも弾き始める前に

ニコッと笑ってこう言って頭の上に手を置いてくれる


今日はこれしてくれたの初めてだ



〜♪〜〜♪〜♪



奏「うん、いい感じ」



玲於「やっぱ綺麗だね」



奏「宮野さん、1回止めて！」



貴女「はい」



奏「うん！良くなった！」



最近は気持ちよく弾くことができてる

すると、佐野くんのケータイが鳴った



玲於「…ちょっと、出てきてもいいですか」



またあの顔

たぶん、電話の相手は水瀬さんだ



奏「もっかい同じとこ弾いてみようか！」



貴女「はい」



〜〜♪



貴女「あ…」



奏「…」



玲於「戻りましたー」



奏「宮野さん、もう1回」



〜♪〜〜♪



玲於「うんうん、いいねえ」



奏「なるほどねー。よし、ストップ！」



玲於「えー、せっかくいい感じだったのに」



奏「今日は終わり！宮野さんもバイトでしょ？」



玲於「あ、そっか」



貴女「今日もありがとうございました」



奏「うん！また明日ね！」



玲於「じゃあ俺も失礼しまーす」









。









。





奏「問題は佐野くんだね。あの子が宮野さんのピアノを邪魔してる」

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