声が出ない君へ −佐野玲於−

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−律 side−


律「Aちゃん！玲於は？」



貴女「まだ来てないよー」



律「まじ？遅いね」



貴女「あ、連絡きた」



律「なんて？」



貴女「先にお店入っててだって！」



律「そっか！じゃあ行こ！」



今日は玲於とAちゃんとディナー

すげぇ久しぶりなんだよなー、この3人でご飯行くの



律「Aちゃん、お腹おっきくなったね」



貴女「ね！」



律「体調大丈夫なの？」



貴女「うん！平気だよ！」



律「良かった！」



その後すぐに玲於と合流し、久々の時間を楽しんだ

次の日



律「頭いてぇ」



玲於「飲みすぎでしょ」



律「楽しかったから」



玲於「ふーん」



律「あ！小町ちゃん！」



小町「あ…」



よし、普通に普通に



律「おはよ！」



小町「ど、どうも」



あれ、なんか様子がおかしい

昨日、いきなり告ったからっていうのはあると思うけど


それだけじゃない気がする



律「どうしたの？」



小町「か、からかうのやめてください」



律「え、なにが？」



小町「だって、私の事好きって言ったのに、昨日他の女の人と歩いてたじゃないですか！しかも楽しそうに！」



律「あ、いや、それは」



玲於「え、何お前。告ったんだ」



小町「告白されたのもう忘れます」



律「え！？いやだから、あれは玲於の…」



玲於「あーあ、何か誤解されてる感じだね」



律「他人事みたいに言うなよ。絶対Aちゃんのことだし」



玲於「Aのせいみたいに言わないでくれる？」



律「俺、めちゃくちゃ泣きそうなんだけど」



玲於「律」



律「なに」



玲於「まあ頑張れ」



律「慰めろよ」



玲於「慰められる前に誤解解いてこい」



律「聞いてくれるかな？」



玲於「さあ？あの感じじゃ聞いてくれなそうだけど？」



律「れーーおーー」



玲於「うわ、ひっつくな！」



うぅ、心が痛い…

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