声が出ない君へ－佐野玲於－ (ページ14)

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ピーンポーン

律「あ、ピザ来たかも！」

玲於「俺出てくる。はーい」

ピザ屋「ピザお持ちしましたー！」

玲於「ありがとうございます」

つんつん

玲於「ん？」

振り向くと、Aがお金を持ってきてくれた

玲於「ありがとう」

ピザ屋「ちょうどいただきます！ありがとうございました！」

玲於「よし、行こっか」

貴女「ｺｸｺｸ」

めっちゃ笑顔じゃん

早く食べたいんだろうな

玲於「お待たせ」

律「お！きたきた！」

永久「いい匂い」

“玲於くん、コップとかってどこにある？”

玲於「俺がするから座ってていいよ」

“おじゃましてるから、これくらいしないと！”

律「律儀だねぇ」

永久「Aのいいとこ！俺も手伝うよ！」

玲於「あ、そこに入ってるんでお願いします」

律「じゃあ、俺はジュース持って待ってる」

玲於「意味ねーな」

律「愛をこめてそそぎます」

玲於「いらない」

永久「ほい！お待たせ！」

玲於「ありがとうございます。Aもありがとう」

律「みなさん、お座り下さい！」

玲於「何しきってんの」

律「まあまあ」

玲於「早くして。お腹空いた」

律「えーっ、特に言うことないからいいや！」

永久「けっこう律くんの挨拶、期待してたのに！」

玲於「こういうやつだよな」

Aも苦笑いじゃん

律「もういいや、たべよ！」

玲於「うん」

永久「A、どっちから食べる？」

玲於「律、そっちの取って」

律「じゃあ、俺は玲於の方にあるやつ！」

この後、2時間ぐらいピザとお菓子を食べ続けた

疲れきった律と永久さんは寝てしまった

玲於「食べて寝るとか子供かっての」

“永久くんいっつも食べたらすぐ寝ちゃうんだよ”

玲於「そうなんだ」

“今日はありがとう”

玲於「楽しかった？」

“めちゃくちゃ！！”

玲於「そっか、良かった」

ポンと頭の上に手を置くと、Aはふにゃと笑った

うわ、かわいい

自然とAの頬に手が降りていった

律「ん…」

玲於「あ…。片付けしよっか」

貴女「ｺｸｺｸ」

え、俺今何しようとした…？