私はカレを、カレは私を (ページ28)

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次の日

玲於「で、犯人が…」

昨日の話ばっか

玲於「怜って案外良い奴でさ」

名前で呼んでるんだ

玲於「今日、怜がDVD貸してくれるらしくて！」

貴女「そっか、良かったね！」

でも、いちいちこんなことで妬いてちゃめんどくさいよね

怜「玲於先輩！」

玲於「おー、おはよ」

怜「DVD持ってきました！」

玲於「さんきゅ！」

怜「ちなみに、別の作品ですけど好きなの持ってきたんで見てください！」

玲於「どんな話？」

怜「見てからのお楽しみです！」

貴女「…玲於」

玲於「少しくらい教えろ」

怜「えーじゃあ犯人聞きます？」

玲於「言うな」

全然私の話聞いてない

イライラしてきた

輝「Aー！」

貴女「輝くん！おはよ！」

輝「おはよ！」

怜「誰？」

玲於「Aの幼なじみ」

輝「母さんがAに会いたいーって言ってたよ！」

貴女「ほんと？！私も会いたい！」

輝「夜ご飯食べにおいで！」

貴女「うん！行く！今日でもいい？」

輝「もちろん！帰りに迎えに来るね！」

貴女「ありがと！」

輝「じゃ、また！」

玲於「今日輝さんの家いくんだ」

貴女「うん。輝くんのお母さんたちにも会いたいから」

玲於「そういうの、俺の前でわざわざ約束しなくてもよくない？」

貴女「え？」

玲於「親がいるにしても男の家に行くんでしょ。それに、輝さんはお前のこと好きだった人…」

貴女「なんで…」

玲於の言葉を遮った

玲於「ん？」

貴女「なんでそんなこと言うの！疑ってんの？」

玲於「そういうんじゃなくて、俺の前で見えるようにしなくてもいいって言ってんの」

怜「え、ちょ…ケンカは」

貴女「なによ！昨日、玲於だって私の前で映画行くって話してたじゃん！行けって言ったのは私だけど普通行かないよ！」

玲於「行けって言われたら行くだろ！」

貴女「今だって、私の事無視してたし」

玲於「だからって、目の前で約束すんのかよ！お前は何も分かってねー！」

貴女「それは玲於もでしょ！」

玲於「あー、そうだな！お前の顔なんかもう見たくない！」

貴女「……あ、そう」

うわ、涙出てきた

貴女「いいよ、もう」

玲於「…そ、そうかよ」

貴女「まだ玲於に1回も好きって言われてない…私の気持ちも考えて！」

私はそのまま走って学校へ行った

怜「玲於…先輩？」

玲於「やばい、何してんだ。俺。最悪だ。」