私はカレを、カレは私を (ページ26)

今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:70,083 hit

.76 ページ26

これ以上したらほんとに帰せなくなる

そう言った玲於の顔は赤くなっていた

可愛い…

貴女「いいよ？」

玲於「は？」

貴女「帰さなくても」

玲於「いや、何言ってんの」

ほんとに何言ってんだろ

貴女「ごめん、忘れて…」

恥ずかしくなってきた

玲於「忘れるか！」

その場を立った私の腕を掴んだ玲於は

ベッドの上に押し倒した

玲於「時々思うけど、Aのそれって無意識なの？」

貴女「それってなに？」

玲於「たまに誘ってくるような言い方してくるじゃん」

貴女「してないよ！」

玲於「ほんと、タチ悪い…はぁ」

ため息をついた玲於は私の隣に寝転がった

玲於「俺も男だからね？あんま誘われると我慢できないからね？」

貴女「誘ったつもりないのに」

玲於「健全な男は普通に興奮するから」

貴女「そんなもん？」

玲於「そんなもん！」

貴女「へぇ」

玲於「でも、まだ我慢する」

貴女「え？」

玲於「大事にしたいし」

貴女「我慢しなくてもいいのに…」

玲於「だからそういうのだって！お前、こえーよ」

貴女「でも、大事にされてるなら嬉しい！玲於、好き」

玲於「何も分かってないな」

ちゅっ

玲於「…んっ」

貴女「玲於は照れ屋さんだもんね」

玲於「ちげーよ！」

貴女「って言ってる顔、真っ赤だよ？」

玲於「うるさい！」

貴女「いつもドキドキさせられてるもん。お返し」

玲於「ムカつく」

玲於は私の上に跨った

貴女「な、なに？」

玲於「今日のAムカつく」

ちゅっ

貴女「ん…ふ」

玲於「お返しとか10年早いし」

貴女「…ぁっ」

首元にキスをされ、思わず声が出てしまった

玲於「跡、つけといた」

貴女「え！？」

玲於「大丈夫、ギリギリ見えないから」

貴女「ばか！…んっ」

唇を重ねられた

苦しくなって口を開けると

玲於の舌が入ってきた

貴女「ん…ぅ、！」

玲於の胸を叩くと

その手を掴まれた

玲於「集中して」

貴女「へ…？」

再び玲於のキスに翻弄された

ドンドンっ

貴女「え、今ドアが…」

玲於「いいから」

貴女「ん…っ」

ドンドンっ

貴女「れ…お、んっ」

ガチャっ

七瀬「玲於いるんだろー！話聞いてく…れ」

貴女「な、七瀬くん！？」

玲於「勝手に入ってくんな。不法侵入で訴えるぞ」

七瀬「お取り込み中ごめんなさい」