私はカレを、カレは私を (ページ25)

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貴女「あーっ、楽しかった！」

玲於「夜になるの早い。まだ明るいけどな」

貴女「ほんとだね」

もう帰っちゃうのか

まだ玲於といたかったな

そんなことを考えていると一瞬で家についた

玲於「今日はありがと」

貴女「こちらこそ！」

玲於「明日な」

貴女「うん！送ってくれてありがと！」

玲於「じゃ」

貴女「ばいばい！」

寂しいな

明日学校で会えるのに

私ってこんなに欲張りだったっけ

玲於「A」

貴女「ん？」

玲於「服掴んでたら、帰れないんだけど」

貴女「…あ！ごめん！」

玲於「そんなに俺と離れるの寂しい？」

貴女「………うん」

玲於「そんな目で見んなよ」

貴女「そんな目って」

どんな目してるんだろ

玲於「まだ明るいけどどうする？」

貴女「どうするってどうするの？」

玲於「Aんち、お母さんたちいる？」

貴女「いるはず」

玲於「じゃあ俺んち来る？」

貴女「いいの？！」

玲於「Aがいいなら、だけどね。時間も時間だし」

貴女「…行きたい」

玲於「わかった」

貴女「お母さんに連絡しとくね」

玲於「じゃ、行こっか」

貴女「うん！」

やった、まだ玲於と一緒にいられるんだ

顔が緩んじゃうな

玲於の家に着くと、すぐにお茶を出してくれた

玲於「あー、冷てぇ。お茶うま」

貴女「いっぱい汗かいたね」

玲於「ベトベトだよ。シャワーする？」

貴女「したいけど、着替えないから」

玲於「そりゃ、そうか。服は貸してやれるけど、下着とかはそうはいかないもんな」

貴女「うん」

玲於「俺さ、今日思ったんだけど」

貴女「なに？」

玲於「Aと付き合うようになって、自分がどんどん欲張りになってる」

貴女「え？」

玲於「今日もまだ一緒にいたいなって思った」

貴女「私もだよ、同じこと考えてた」

玲於「学校で会えるのにな」

貴女「そうそう！それも考えてた！」

玲於「なんだ、俺だけじゃなかったんだ」

貴女「うん、私も欲張りみたい」

ははっ、と玲於は笑って

顔を近づけた

ちゅっ

貴女「んっ」

玲於「俺、欲張りだから」

貴女「え……ん、ふ」

いつもより深いキスに夢中になっていると

ゆっくりと床に倒された

貴女「れ…んぅ、お」

玲於「はぁ、まじでお前可愛い」

貴女「は！？なに、急に！」

玲於「だめだ、これ以上したらほんとに帰せなくなる」