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2年生になり

結咲ちゃんとはクラスが離れたけど、お昼は一緒に食べている



結咲「じゃあ片寄先輩頑張ってるんだ!」



貴女「うん!毎日電話もしてる!」



結咲「さすがだね!」



貴女「でも、この間の連休も帰って来れなかったし、夏休みも微妙って言ってたんだよね」



結咲「そっか。寂しいね」



貴女「ん…」



もう7月


お兄ちゃんは大学が忙しいみたいで、1回も帰ってこられなかった



結咲「暑いね」



貴女「うん」



結咲「夏だね」



貴女「夏だね」



裕太「わっ!」



貴女「きゃぁ!?」



裕太「び、びっくりた」



結咲「中務先生がびっくりしてどうするんですか!」



裕太「そんなおっきいリアクションされると思わなくて」



貴女「心臓止まるかと思いました」



今年は中務先生が担任になった



裕太「片寄ちゃんに頼みがあるんだけど!」



貴女「?」



裕太「玲於の看病!」



貴女「はい?」



裕太「あいつ今熱出しててさ、無理すんなって言ってんのに学校来るし」



貴女「大丈夫なんですか?」



裕太「本人は大丈夫って言ってるけど、ふらふらしてるし頭回ってないんだよね。今、家に帰したとこなんだ!」



貴女「一応帰ってはいるんだ」



裕太「今日、俺帰るの遅くなるから片寄ちゃんにお願いしたい!鍵は後で渡すから!」



貴女「いいですよ!」



裕太「ありがとう!じゃ、頼んだ…」



貴女「あ…」



結咲「Aちゃんが佐野先生の看病?家?鍵?なんで?」



ま、まずい

結咲ちゃんがいたんだ



裕太「え、えっと…」



貴女「あれだよ、あれ!」



結咲「?」



言い訳が思いつかない!



裕太「はぁ…」



貴女「はぁ…」



結咲「前々から、そうなのかなって思ってたけどもしかしてそうなの?」



貴女「そ、そうって?」



結咲「Aちゃんと佐野先生付き合ってたりするの?」



貴女「えっと…」



結咲「ほら、文化祭の時事故って私と佐野先生がキスしちゃったでしょ?」


あ、あの時の



結咲「その時、幕が閉じる前に佐野先生がまじな顔してAちゃんのこと追いかけてたから!あの後、死ぬ気で謝ったんだけどね」



貴女「…中務先生」



裕太「俺が悪いけど、俺に助け求めないで…」



結咲「やっぱそうなんだ!」



貴女「あの、誰にも言わないで?」



結咲「うん!もちろん!」



裕太「片寄ちゃん、ごめんね?」



ここに結咲ちゃんしかいなかったのが

不幸中の幸いだな

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作者名:佐野冬美 | 作成日時:2018年8月11日 3時

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