三兄弟、1つ屋根の下 (ページ47)

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貴女「はい、買ってきたよ」

玲於「おかえり」

貴女「うん」

悠衣「A？」

龍友「Aちゃん、どのケーキがいい？」

貴女「私、大丈夫です。みんなで選んでください」

亜嵐「あれ、Aちゃんどこ行くの？」

貴女「自分の部屋に戻ります」

悠衣「Aー、どうしたの？」

貴女「ううん、すぐ戻ってくるからゆっくりしててね」

玲於「A」

貴女「なに」

玲於「あ、いえ。何でもないです」

貴女「そ」

龍友「あー、行っちゃった」

玲於「怖かった」

亜嵐「玲於が何も分かってないから」

龍友「あ、夜ご飯の材料ない」

亜嵐「買い物行く？」

龍友「うん！悠衣ちゃん、夜ご飯まで食べて行く？」

悠衣「いいんですか！？」

龍友「もちろん！」

悠衣「お言葉に甘えて！」

亜嵐「んじゃ、俺も行ってくるね！」

悠衣「A、どうしたんだろ」

玲於「ちょっと部屋に行ってくる」

悠衣「は！？私が行く！」

玲於「何でだよ！」

悠衣「だーめ！」

玲於「だから、何でだよ！」

悠衣「幼馴染だよ！」

玲於「こっちは彼氏だっつの！」

悠衣「私が先に行く！…って、うわっ！？」

玲於「おい！」

悠衣「い…っ、あんたの服のボタンに髪引っかかった」

玲於「はぁ、ふざけんな！」

悠衣「取って！痛い！」

玲於「お前のせいだろ！」

貴女「何してんの」

玲於「え、いや、こいつの髪が引っかかっ…て」

貴女「ふーん、そっか」

悠衣「A、ほんとだよ！」

貴女「別に嘘とか思ってないし」

玲於「ちょっと待って、髪の毛取るから」

貴女「悠衣、夜ご飯食べて行くんでしょ？ゆっくりしてね！」

悠衣「ありがとう！」

玲於「ちょっと、A待って！ん、取れた」

悠衣「ふぅ、痛かった」

玲於「A！」

悠衣「あ、先越されたあ！」