佐野先生と新婚生活始めました (ページ9)

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貴女「玲於が来たかったのって…」

玲於「そ。結婚式場」

貴女「え…えっと」

玲於「あ、でも式するのはまだ先ね。Aが大学卒業したらね」

貴女「玲於…」

玲於「この式場良いでしょ。」

貴女「うん、綺麗だね」

玲於、ここまで考えてくれてたんだ

玲於「結婚式に呼ぶのは、親戚と身近な友達だけな。」

貴女「気が早すぎない？」

玲於「早めに計画して、損はない」

貴女「それも、そうだね」

玲於「今日はAに見せたかっただけだから」

貴女「ありがとう、玲於」

玲於「ん。ん？」

貴女「なに？」

玲於「あれ見て」

貴女「あれって…あ」

玲於「あとつけてみるか」

貴女「面白いかも」

。

。

－旭 side－

結莉「旭くん、どうしたの？」

旭「ん？いや、誰かからつけられてる気がして」

結莉「え…」

旭「気のせいか」

俺の隣にいる女の子は

最近出来た俺の彼女

結莉から告白されて付き合い始めた

実は、キスもまだだったりする

旭「はぁ」

結莉「どうしたの？」

旭「俺って不甲斐ないなと…」

結莉「え？なんの話？」

顔を覗き込まれる

旭「ちょっとそこの公園に入ろ」

結莉「うん！」

公園のベンチに腰を下ろした

やっぱりなんか視線を感じる

結莉「旭くん？」

旭「あ、飲み物買ってくるよ」

結莉「一緒に行く！」

旭「いーの！座ってて」

飲み物を2本買って、結莉に渡した

旭「ぷはっ…んん、生き返るー！」

結莉「ほんとだねぇ」

今、公園には誰もいない

こ、これはチャンスなのか

旭「ね、結莉」

結莉「ん？」

旭「キス…していい？」

結莉「え！？…えっと」

戸惑っている結莉を無視して、ゆっくりと顔を近づけた

ギュッと目をつぶる結莉を確認して

俺も目をつぶろうとした瞬間…

玲於「行け、そのまま」

貴女「ちょ、玲於、声大きい！」

結莉「だ、誰？」

旭「お、お、お前ら…」

貴女「ほら、バレたじゃん」

玲於「わ、わり」

旭「お前らか！あとつけてたの！」

玲於「お前がデートしてるところ見かけたからさ。好奇心が…ね」

旭「イケメン教師、面白がんな！」

結莉「もしかしてAさんですか？」

貴女「なんで知ってるの？」

結莉「大学で何度も見かけてました！綺麗な人だなって！」

玲於「キスもろくにできないのか、お前」

旭「うるせぇ！！」