佐野先生、教えてください

.32 ページ32

玲於「じゃここの問題を、結稀やってみろ」



貴女「はい」



席を立ち、黒板へ向かった

最近は、数学を理解できるようになって


小テストも点数を取れるようになった



貴女「…こうですか？」



ちょっと自信ないけど…



玲於「正解」



良かった

数学ができるようになったのは佐野先生のおかげたな


そして、休み時間



女子「最近、結稀さんいい事でもあった？」



女子「あ、それ私も思った！」



貴女「え、どうして？」



女子「前より楽しそうなんだもん！」



貴女「そうかな？」



女子「そうだよ！前は、分かりにくい子だなって思ってたけど、誤解してたみたいだね！」



女子「うん、ほんとほんと！」



貴女「…私、その、感情とか表に出すのが苦手で、えっと…、だから」



女子「お、落ち着いて(笑)」



女子「結稀さん、面白い！」



貴女「ごめんなさい」



女子「Aちゃんって呼んでいい？」



貴女「うん！」



女子「あ、いい笑顔！」









。






。






玲於「へー、クラスの女子がね」



貴女「はい、初めてでした。こうやって話しかけられたの」



玲於「良かったじゃん」



貴女「先生のおかげですよ？」



玲於「は、なんで俺？」



貴女「最近いい事でもあった？って聞かれたので、思い当たるのは先生のことしかないなと思って」



玲於「ふーん、いい事なんだ」



貴女「…悪いことではないのはたしかです」

.33→←.31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す