佐野先生、教えてください (ページ25)

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月曜日の放課後に先輩に呼び出された

広樹「来てくれたんだね～」

貴女「体調は大丈夫なんですか」

広樹「おかげ様で！」

貴女「そうですか」

広樹「俺、Aちゃんのこと本気で好きになった」

貴女「はい？」

広樹「好きだよ」

貴女「いや、前から言ってますよね。私は、佐野先生が…」

広樹「分かってるよ。最初は、面白半分で近づいたけど、なんか好きになっちゃった」

玲於「最近、こいつの様子がおかしいって思ってたけどお前のせいだったのか」

貴女「先生！？」

広樹「どーもこんにちは、佐野先生」

玲於「てか、何でお前が俺と結稀の関係知ってるわけ？」

広樹「たまたま見たんっすよ。だから、ほらこれ」

先輩は前私に見せたのと同じ写真を先生に見せた

広樹「いつでもバラまいてもいいんですよ、先生」

玲於「やりたきゃ、やれば？」

広樹「は？」

貴女「へ…？」

先生、何言って

玲於「でも」

すると先生は私を後ろから抱きしめ、腕を首元にまわした

玲於「そんなことしても、こいつだけは譲らないけど」

広樹「……」

貴女「…先生」

胸がほわほわする

先生の一言でこんなに嬉しくなるなんて

広樹「はぁ、やめとく。この写真も消すよ」

貴女「ほんとですか？」

広樹「バラしたら先生はもちろん、Aちゃんもどうなるか分かんないじゃん。学校に君がいないのやだし」

玲於「物分りいいじゃん」

広樹「でも先生、油断してるとすぐ奪いますから」

玲於「ばかじゃねーの、させねっつの」

広樹「Aちゃん、風邪うつしちゃってたらごめんね」

え、何で今それ言うの

玲於「どういうこと？」

広樹「この間、俺が風邪ひいてた時にキスしちゃったんで。」

玲於「あ？」

ちらっと先生を見ると

うわあ、すごい怒ってるよねこの顔

広樹「じゃ、またね！Aちゃん！」

最後まで意地悪だこの先輩

玲於「とりあえず、戻ろうか。結稀」

貴女「は、はい…」