25. 始動 ページ25
病室の廊下ー。
Aのお母さんが花瓶の水を取り替えに
廊下に出ていた。
「こんにちは」
「あら、倫也君…昨日はごめんなさいね？」
「いえ、大丈夫です。気にしないで下さい」
「……あれからAには何度もあなた
との事話してきかせてるのよ？……今はまだ
思い出せないようだけど…少しずつ
思い出してくれると思うの」
「大丈夫です。俺…新しく始めますから」
「……新しく？」
「えぇ、新しくです(笑)」
不思議そうに見るAのお母さんに
「またAと仲良くさせて頂きます」
そう言って病室のドアを開けた。
「Aさん、こんにちは」
「……あ……昨日の……えっと……」
「倫也です。中村倫也」
「あ……ごめんなさい、倫也さんでした。
えっと……昨日はごめんなさい、知らない
なんて言っちゃったりして……」
「(笑)いいえ、大丈夫です。
覚えてないなら仕方ないですもんね」
「……本当にごめんなさい」
「……そんなに謝んないで？
Aは……あ、ごめん、Aさんは
そんなに謝ったりしなかったよ？(笑)」
「え？」
「いつも荷物持たせて、飲んだら記憶
なくして……たまに暴力したり？」
Aを見れば
嘘……そんなことしてたの？って顔して
顔が真っ赤になってる。
やっぱり……可愛い。
「……でも、最後は俺の大好きな物を
必ずリュックに入れてくれてるんだ」
「……大好きな物？」
「……ん、甘い物」
「へぇ……倫也さん、甘い物好きなんだ〜」
「ん、大好き」
「あ、そうだ……冷蔵庫に……」
「はい、どうぞ？」
手には俺の大好きなシュークリーム
「(笑)これも甘い物ですよね？
なんとなく……倫也さんこれ好きかな？
と思って……って言っても貰い物ですけど
(笑)」
そう言って俺にくれたシュークリーム。
「……今日は潰さないんだな」
「え？私潰したりしたんですか！？
ヤダ！最低……有り得ない！」
自分の事なのに、一人で怒ってる。
なんだか可笑しくなって笑ったら
「んも〜倫也さんひどい！
そんな笑わなくてもいいじゃないですか！
仕返し！」
そう言って俺の手元からシュークリームを
取り上げると両手でぺしゃんこにした。
「はい、どうぞ？(笑)」
やっぱり……Aだ。
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うた(プロフ) - Rikaさん» こんばんは。読んで頂いて本当にありがとうございます！恋あた面白かったですよよね〜あんな上司が良かった。。。また作品が出来たら覗いて下さい♪ (2021年3月9日 19時) (
レス) id: ee288d48be (このIDを非表示/違反報告)
Rika(プロフ) - うたそんの作品全て読みました！とってもよかったです♪次はぜひこの恋あたためますかも書いてください！！！ (2021年3月8日 18時) (レス) id: d4cfa6ac9d (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - ユミさん» 似た者同士？好みも似てる？絶対ライバルにはしたくないですよね？笑。同じような感じだからこその主人公フラフラ揺れる。しっかりしろや！頑張ります（笑） (2019年10月23日 22時) (レス) id: ee288d48be (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - うたさんお返事ありがとうございます。生田先生今回もドキドキしました。私が倫也くんの立場ならライバルにしたくない怖い存在だなと思いました(笑) (2019年10月23日 22時) (レス) id: db1b0afc6b (このIDを非表示/違反報告)
うた(プロフ) - えむさん» ここの皆さんは全員倫也君と結ばれたい！願望100％！結ばれる？ように頑張ります！ (2019年10月23日 21時) (レス) id: ee288d48be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うた | 作成日時：2019年9月29日 18時
