【ＨＱ短編集】推しに推されて何が悪い

＊影山のために（？）メイドコスしてみた ページ30

＊


『とりっくおあとりーと！』


はいそこー。季節外れとか言うなー！((



今日はね、ハロウィンだから！みんな大好きな！！


我が最愛の彼ピッピ(笑)、影山クンのお家に突撃しております。


因みにメイドコス。選んだのはスガさんです★←


「なんだ…？」


『え、もうちょい驚こーよ』


影山の部屋にとつって叫んだのに、テンション低すぎるんだが。


だってさ？突然さ？彼女が『トリックオアトリート！』とか言って部屋に入ってきてるんよ？？しかもふりっふりなメイドコスして。


『ハッピーハロウィンだよっ！お菓子くれなきゃ悪戯するぞ！』


ずいっと両手を前に出す。


ここ影山の家だし、飴ちゃんくらいあるよね？？と思っていると――


「悪い、うちの甘いもんは全部母ちゃんと姉ちゃんのだ。勝手に食うと怒鳴られんだよ」


『マジですか？？？』


飴ちゃんすらダメなの？？えコレ私どうしたらいい？？？←


『…じゃ、じゃあイタズラ…？んと、……えいっ』


私は覚悟を決めて、影山の懐に飛び込んだ。


そしてそのまま影山の脇腹を…


『こちょこちょ〜！』


全力で擽りまくるのだ！！


いや効くよね？これ効かない人居る？？居ねぇよなぁ！？(((


「何してんだよ」


『効かない、だと…！？』


マ○キーが敗けた！？


こんなに全力で擽ってるのに無反応とは、コイツやるな…！


『ふぅ…しょうがない、効かないんじゃイタズラにはなり得ないな…』


ふーむ、と影山から身を離す。


と。


「Aの"イタズラ"が不発なら、次は俺の番だな」


『ん？』


グイッと、離れかけた体を引っ張られた。


驚いて目を見張る。ふわり。メイド服の裾が揺れた。


『か…げやま…？』


気付いたら、すっぽりと影山の腕に覆われていた。


ちゅ、と首筋に湿った感触。


ビックリして目を見張る。影山の腕の力が強くなって、首筋に痺れるような痛みを感じた。


『んっ』


「…A」


そのままの流れで首筋を舐められて肩が跳ねる。思わずぎゅっと目を閉じると、優しくキスされた。


『ど、どうしたの？影山』


「いや、…肌見せすぎだろ、コレ」


…確かに、ちょっと露出多めかなとは思ったけど。


『ちょっとは、影山に"可愛い"って思ってもらえるかなって』


「んなのずっと思ってるわボゲェ」


二人一緒に床に倒れる。


──普段はバレーばっかりだけど

たまに、私に夢中になってくれる彼が、可愛くて仕方ないんだ。


＊

＊研磨のために（？）魔女猫コスしてみた→←＊

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