33 ページ35
総悟side
Aが俺の上に倒れて来た時
俺の理性にひびが入った
俺ももう14の男、
思春期真っ盛りでさァ
しかもあいつは好きな女
Aの顔を間近に見て、
思わずキスしそうになった
土方のお陰でなんとか止まったが、、
危ねェ。俺の理性が
完全に壊れるところだった…
「…あの顔は、反則でさァ。」
もしあの時俺がキスしていれば、
Aとの関係はどうなっていたのか
上手くいっていたかもしれねェ
Aに限ってそれはないか、
あいつは俺の事、
兄のような存在で見てるからな
俺もバカでさァ
Aを好きになってしまうなんて
_______________________
城に帰り引き振袖に着替えて
髪を結った。
山代「姫さまお帰りなさいませ。」
「嗚呼」
山代「お帰りのすぐで申し訳ないのですが御前様と御簾中様がお呼びにございます。」
「父上と母上が?」
何の用だ?
そう考えながら広間に行くと
父上、母上は勿論の事で
奥女中達もあっ待っていた。
「Aに御座いまする。遅れて申し訳御座いませぬ。」
御前「良いのだ。座るが良い。」
「はい。父上様」
御簾中「姫お前に話したき議があるのじゃ。」
「何に御座いましょう?」
御簾中「この度、津藩藩主の後継藤堂高政との婚約が相成った。」
「えっ!」
御簾中「驚くのも無理はない。
津藩は近畿地方の外様大名だがこの川越藩の領地の倍以上ある。代々続く名家じゃ。
津藩のお殿様も大喜びであったぞ、姫は良家に嫁ぐ事ができる。
今の世の中大名家も減っている中、姫と歳の近い殿方を探すのは大変であった。」
御前「御簾中よ、大義であった。」
御簾中「恐れ入りまする。」
御前「姫よ、良縁であろう。」
「はい、父上様。母上様この度は私のために良いお相手を見つけて下さり有難く存じあげ奉りまする。」
御簾中「そないに畏まらなくて良いのじゃ。姫が嫁ぐのは13歳になり髪上げをしたら津藩に嫁ぐのじゃ。」
「母上様!それはなんとも早過ぎではっ」
御簾中「これは藤堂家と話し合って決まったのとじゃ。無闇な口出しは無礼であるぞ!」
御前「許してやれ、御簾中。姫も驚いておるのだろう。」
御簾中「まぁ御前様。姫は年相応にしっかりなさっています故、早う嫁いでも心配ありますまい。」
御前「まぁ少し抜けているところがあるが根はしっかりしている。まだ幼い故、向こうも大目に見てくれるであろう。」
44人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - 有難うございます。更新はかなり遅いペースだと思いますがどうぞ宜しくお願いします! (2019年4月7日 0時) (レス) id: edb7f51625 (このIDを非表示/違反報告)
菫!щ(゜▽゜щ)(プロフ) - 面白いです!更新応援してます! (2018年11月30日 19時) (レス) id: 5ee93ef12b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2018年7月5日 19時