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「 あれ、もしかして小柳さん? 」
落ちてきた水を取りながら
後ろを振り向くと、
「 登坂さん、? 」
黒いハットと黒いマスクを付けた登坂さんが立っていた
臣 「 あっ すいません、急に話しかけちゃって。 」
「 いえ!全然大丈夫です!初めまして小柳Aと申します。これからLDHの衣装を担当させて頂きます! 」
臣 「 登坂広臣です。直人さんの言う通りめっちゃ美人っすね 」
「 美人!?私が!?いやいや、モデルさんたちの方が何百倍もお美しいですよ···· 」
こんな風に容姿を褒められたのはいつぶりだろうか、
というか、今までに褒められたことがあっただろうか?
臣 「 割とガチっす。あ、これセクハラになっちゃいます? 」
「 さすがにこれだけでセクハラはないですよ 笑 」
なんだか、初対面だということを
意識させないようにしてくれているのか
会話がポンポンと弾んでいく
臣 「 さっき直人さんからLINE来たんです。新しく来た衣装さんくそ美人って。直人さん歩くスピーカーなんでみんな小柳さん見に来ると思いますよ 笑 」
なんだそりゃ。
「 そんな、見られるほどの顔じゃないのに。 」
臣 「 俺が美人って言ってんだから自信もってください、小柳さん? 」
私の肩にポンっと手を載っける登坂さん
「 なんですか、その自信 」
なんてツーンと言ってみたけど
さすがに照れる。
いや、普通に美人とか言われたら誰だって··· ねぇ?
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作者名:春 | 作成日時:2021年3月24日 23時