五条「……悪くないでしょ？」『悔しい事に。』 ページ40
それからというもの、2年や1年の奴らとの関係は良好。
姉妹校交流会も私がいない間に終わったらしい。京都側には夜蛾学長が説明してくれたそうだ。
そして、10月半ばの今。
私は五条と2人で任務に出向くことになった。
五条「こうして一緒に任務に行くのは初めてじゃない？」
『そうですね。まさかこうなる日が来るなんて』
五条「メインはAみたいだけど。」
『……やばい時は助けてくださいね。』
五条「はいはい」
『頼みますよ…』
・
・
その後任務は難なく遂行され、無事終了した。
帰りは五条が「夜景を見ながら帰りたい」と言うので仕方なく歩いて帰った。
五条「ねぇ、覚えてる？僕がAの事好きだったらって言ったの。」
『冗談でしょう？からかってるなら帰りますよ。』
五条「……ねぇA？」
『……？なんです？改まって』
すると五条は私を抱きしめた。
『ちょっ……どうしたんです？疲れたんですか？』
五条「違う…違うんだよ。君が段々綺麗になっていくから……」
『……らしくないですよ。私より綺麗な人なんてたくさん見つかるじゃないですか。』
五条「…1度しか言わないからよく聞いて。」
冗談だとばかり思っていた私は、五条の口から出た言葉に驚いた。
───この世で君だけを愛してる。───
・
・
・
『……は』
五条「……返事はいつでもいいよ。急でごめんね。帰ろっか！」
そう言ってスタスタと歩き出す五条。
『ちょっ…！待って！』
五条「？どうしたの？」
『どうしたのじゃないですよ…！！』
あの言葉を聞いた瞬間、顔は酷く熱を帯びて、耳まで熱かった。夜風がサラリと頬を撫でる。
『……どうして私なんですか…』
五条「……好きになるのに理由なんていらないでしょ？」
いつも巫山戯てるあの人だから、酷く胸に刺さって、頭に響いて。あの人しか目に入らなくて。
アイマスクを取って、綺麗な空色の瞳でこちらを見るあの人は、夜景をバックにとても輝かしく見えた。
『私の他にいっぱい居るじゃないですか…！』
ドクンドクンと高鳴る心臓のせいで、自分が何を言っているのかぼやぼやしている。
五条「君だから。Aだからいいんだよ。」
そう言って私に近寄り、優しく抱きしめる五条先生。
『後悔するかも…』
緊張と、嬉しさと、怖さでぐちゃぐちゃな涙が零れる。
・
・
五条『後悔なんてしない。きっと幸せにするよ。』
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ゆなみん(プロフ) - 悲しすぎて！泣いてしまって！涙が止まらない！天才です！俺より天才です！ (10月5日 19時) (
レス) @page20 id: 0cd8eecdfa (このIDを非表示/違反報告)
獅戸(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…！！！面白いと言っていただけて嬉しいです！！次の作品でも是非お贔屓に……（（（ (2021年8月27日 0時) (レス) id: 3ac1786402 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - まじで面白かったです！これからも応援しています！頑張ってください！ (2021年8月22日 5時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
自律 - メーカーで作ったのなら，メーカー名描いてください！ (2021年5月21日 19時) (レス) id: 6ea500aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：獅戸 | 作成日時：2021年5月18日 22時
