七海「彼は一体…」『眠てェ〜…』 ページ16
あれから3日、伊地知さんの協力もあり例の件の特定が出来た。
伊地知さん曰く、
「相手は術式有効範囲に入った者に錯覚を見せる術式を持っているようです。人間だった者たちは自分達を呪霊だと思い込み、我々は人間を呪霊だと思い込む様な術式をかけられていたようです。」
だとの事。これまた面倒な術式だ。
七海「……大丈夫なんですか。」
『何がっすか?』
七海「今回の件、3級術師じゃ厳しいのでは?」
『…余計っすね。一応3級じゃないんですけど』
七海「……ん?今なんと…」
『そろそろ伊地知さん来るみたいですよ。』
七海「……」
伊地知さんに呪詛師の元へ連れて行ってもらい、その移動中に呪詛師のことを聞いた。
伊地知「3級では少々キツいかと思いますが…京龍君、本当に大丈夫なんですか…?」
『…3級なら何か問題が?』
伊地知「いっいえ…失礼しました…」
七海「…足引っ張らないでくださいね。」
『1回殴りましょうか?』
七海「お断りします。」
着いた場所は古臭いアパート。如何にもって雰囲気を醸し出している。
七海さんと俺は車から降りて呪詛師の元へと進む。
七海「いますね。」
『……たのもー』
ドアを蹴り破って入る。
七海・呪詛師「!?」
『あぁ……アンタ?廃工場の人間と呪霊の。』
呪詛師「ッ…な、なんのことか……」
七海「……術式有効範囲内に入れば錯覚を起こし、非術師には呪霊と思い込ませ、我々術師にはそれらを呪霊だと思い込む様に仕組まれているそうで。」
呪詛師「チッッ……!やけくそだァァ!!!」
そう言って術式を使ってくる呪詛師。
七海「チッ……ん?京龍君…?どこですか…」
『…?何を言ってるんで…』
七海「…」
急に刃を奮う七海さん。普通に怖ぇ。
七海さんを取り押さえ、呪詛師を見る
呪詛師「ッ…な……ッ…なぁ!金ならやる!金ならやるから!見逃してくrグチャアッ」
七海「……!?」
『金金うるせぇな……困ってねぇんだよ。』
呪詛師の死体は頭が破裂し辺りに血が飛び散った。俺の頬にも飛んできた。
七海「今何を……」
『殺'しました。それだけでしょ。死体処理頼んで帰りましょ。』
七海「……あなた、本当に3級ですか?」
『どうでしょうね。
報告書は俺が出しておくので。態々すみませんね、俺の任務の引き伸ばしに付き合って貰って。』
伊地知さんに連絡を入れて、死体処理の方も頼んで俺たちは高専に帰った。
『…眠』
『ぃあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!』→←『…上の奴らいつか絶対ぇ潰す…』
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ゆなみん(プロフ) - 悲しすぎて!泣いてしまって!涙が止まらない!天才です!俺より天才です! (10月5日 19時) (レス) @page20 id: 0cd8eecdfa (このIDを非表示/違反報告)
獅戸(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます…!!!面白いと言っていただけて嬉しいです!!次の作品でも是非お贔屓に……((( (2021年8月27日 0時) (レス) id: 3ac1786402 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - まじで面白かったです!これからも応援しています!頑張ってください! (2021年8月22日 5時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
自律 - メーカーで作ったのなら,メーカー名描いてください! (2021年5月21日 19時) (レス) id: 6ea500aa96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:獅戸 | 作成日時:2021年5月18日 22時