見えない６９ ページ7
夢主side
私は、バレーに"捨てられて"いる。
始まりは中一の時。
私は、物心ついた時からバレーボールを触っていた。
気づいたら、隣にはバレーボールがあって、ひたすらバレーをしていた。
だから、中一でレギュラーに入れることが出来た。
それを妬みに部活の先輩から苛められた。
最初は耐えることが出来た。
だって私にはバレーボールがあるから。
どれだけ、蹴落とされても這い上がって、もがいた。
でも、それだけじゃ収まらなかった。
部活の先輩が流した噂によって私は、クラスメイトからも軽蔑された。
噂は、本当に下らないこと。
"Aは、大学生と付き合っている。"
"Aはテストの時、先生を脅してカンニングしている。"
本当に幼稚な噂だった。
私には、親がいなかったから"頼る"とか、"信頼"とかの感情が分からなかった。
それでも、胸のあたりにチクリと何かが刺さるような気がして。
それからは、部活で苛められ、軽蔑され、クラスでは、私を蹴落とした。
それでも、大好きなバレーの為に頑張った。
私にも、親友がいた。
西海 紫乃-ﾆｼﾐ ｼﾉ-という名前だ。
その子もバレー部で、セッターをやっていた。
私には唯一の支えだった。
紫乃が居たから、私もバレーを続けることが出来た。
そして、私は中３になった。
最高学年になった事で、部活でのいじめはなくなった。
紫乃も、正セッターになり頑張っている。
でも、夢のような時間はあっという間に過ぎて行って。
それは、中学最後の大会だった。
私達は決勝まで行った。
けれど、その決勝の試合で何度呼んでもトスは来なかった。
仲間からの拒絶だった。
最後の試合中、私は1度もボールに触っていない。
いや、触らせてくれなかった。
私が取れるボールも横取りされ、紫乃は私に上げてくれない。
この時に、思った。
【愛情も、非情もいらない。かといって、同情もいらない。】
"偽りの愛情"はいらない。
"拒絶を意味する非情"もいらない。
かといって、"嘘の笑顔で同情"もいらない。
もう、何もいらない。
全部に絶望していた時に、一つのメッセージが届いた。
バレー協会からだった。
内容は、お前は成長しすぎた。だから、お前は高校の部活で女子バレーをする事を禁止する。
理不尽だよね。
もう、何も信じれなくなっちゃった。
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コハク(プロフ) - かなでさん» ありがとうございます！！楽しんで読んでもらえて嬉しいです！！頑張ります(*`∀´*) (2018年2月21日 0時) (
レス) id: eaff891d17 (このIDを非表示/違反報告)
かなで - 完結おめでとうございます！ドキドキが多くて、とてもおもしろかったです。これからも頑張ってください！ (2018年2月20日 21時) (レス) id: 3dad58bb65 (このIDを非表示/違反報告)
コハク(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます！！こんなのが参考になるならどうぞ使ってください！！ (2017年8月1日 6時) (レス) id: eaff891d17 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 完結おめでとうございまーす！！全部見ました！ラストの終わりがいいなと思ったので、参考にさせていただきます！←本当にいい作品をありがとうございました！ 長文失礼しました (2017年8月1日 6時) (レス) id: ddb8c9cfac (このIDを非表示/違反報告)
孤爪愛菜(プロフ) - コハクさん、完結おめでとうです！１から全部見ましたよ〜！とても良い作品でした！お疲れ様です☆ (2017年7月31日 23時) (レス) id: fb1bae43ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コハク | 作成日時：2017年6月12日 1時
