【HQ】フード被りの男バレマネは、世界ユースに入っているそうです ＜合宿編＞

見えてるけど、見えてない５０ ページ34

華蓮side




試合が終わった。




会場は静かになってる。




そりゃそうだよね。





サーブだけでセットとるなんて思いもしないよね。



うちのかぐや姫様はそんなんじゃ足りないけど。



華蓮「お疲れ〜」


私がしっかりしていないのは自覚済みだし、綿あめも手放せない。


そんなんだから、Aがしっかりしなきゃって思ってるんだと思うけど。


『お疲れ。』


真っ黒な瞳でこちらを見つめる。



何も見えないその瞳で。



私とAは、幼馴染み。



京治もだけど。



だからこそ、私が影から守らなくちゃ。




夢主side


終わったぁ！！！！



もう、最後のサーブは緊張してガッチガチだったからね！？


凛「最後までよく頑張ったわね。」


樹里「3セット目なんか、全部ノータッチエースだかんな！」


香織「樹里ちゃんが威張るところじゃないよ。」


『みんな、ありがとう(＊´ｖ｀)』


凛「ボールすら見えてないのに、ちゃんと打てるAは凄いよ。」


華蓮「A…まだ見えない？」

『うん…』


今回も見えない時間が長いなぁ。


監督「良く頑張った。それと、優勝おめでとう。」


「「「『ありがとうございます。』」」」


監督「俺からの話はこの後な。」


？「よう、来たぞ。」


『あ、繋心君。』


実は、知り合いなんだよね。

私のおじいちゃんと繋心君のおじいちゃんが仲が良かったの。

監督「近くで、合宿をやってるんだってな」

烏養「あぁ。」

樹里「あ、監督！私達も合宿参加したい！」




…………






は？






合宿参加したいって何？私にどう隠せっていうの？バレますよね！？分かりますか？樹里ちゃんでも分かるよね？私の命が尽きるよ！あぁさようなら私の高校Life…


凛「合宿の件はとにかく、自己紹介しません？近くに体育館あるので移動しましょう？」

監督「そうだな」









〜体育館〜

監督「よし、自己紹介な。ユースの方からやるぞ。」


ハァ、私もうダメ………


樹里「キャプテンの朔間 樹里だ！宜しくな！ちなみにWSだ！」

凛「私は副キャプテンの柊木 凛です。MBです。よろしくお願いします。」


美紀「俺は、色葉 美紀だ！Liだ！よろしくな！」


菜々花「私は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿」


それから自己紹介は続いた。


私はそれどころじゃないけど。


華蓮「次、Aだよ。」


も、もう？


えー、自己紹介したくない。


私、学校じゃ声変えてるからな…


バレないと思うけど…

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