植物園の獅子2 ページ9
『なんで知ってるんですか？』
確かに最近五人の不良に絡まれたが...もしかして近くにいたのか？
「うちの寮の奴らがうるさかったからなぁ。目が見えねぇ癖に調子に乗りやがってやら、次は許さねぇやら」
あらま、そんなに怒りを買っていたなんて
もしかしてこの人は忠告をしてくれたのか？近々そいつらが仕返しに来るかもしれないぞって
『教えて下さりありがとうございます。気をつけるようにしますね』
「...随分と余裕そうだな」
『余裕、ってこともないのですが...まぁ来たらやり返すしか方法はないのでそうしようかなと』
対処しようにも自分に出来ることは限られているので、それで戦うしかないから悩む必要は無い
勝ったらよし、負けたら...痛いで済めばいいんだけど、怪我なんてしたら今よりも更に生活しにくくなる
プランをいくつか考えておいた方がいいのか？と考えていると、その人がクックッと小さく笑った
なにかおかしな事でも言っただろうか？
「肝が据わってるじゃねぇか。嫌いじゃねぇぜ」
『えぇと、ありがとうございます？』
今更だけどこの人めちゃくちゃ上から目線だな。まるで王族みたいだ
...いや、それは偏見か。いい王族も中にはいるし
「フッ、じゃあせいぜいお前が食われねぇように、祈っててやるよ」
『そうですか...お願いします』
この人への返しがこれで合ってるのか分からない...
こういう横柄な人は結構見てきたけど、ここまで堂々としてるのは初めてな気がする
「ってかお前、何か用があったんじゃねぇのかよ」
『え...あっ』
そうだ授業！！薬草！！
急いで時計を確認すると、もう始まってしまう時刻だった
遅刻は5分前の鐘がなった時点でほぼ諦めてたけど、せめて薬草だけでも！
『あの、ニガヨモギという名の薬草の場所を知りませんか！？』
「あ？なんでだよ」
『次の授業で使うらしくて、でも僕は目が見えないので見つけられないんです！』
「俺が知るかよ」
『お願いします！ってかあなたも授業遅れますよ！？』
「授業なんて出なくていいだろ...じゃあな」
そう言うと、ザッザッと音をたてながら魔力が離れていく
ほんとうに...帰った
冗談だと期待したが、少し経っても戻ってこなかったので諦めた
その後、始業の鐘がなってしまったので実験室に向かうと、自分の分の薬草を取ってくれていたリドルくんにはどこにいたんだと怒られ、クルーウェル先生にもBadboyと言われてしまった
あ、名前聞くの忘れてた
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カイルマ(プロフ) - ゆきなさん» 分かります！！盲目キャラの魅力の一つだと思うんですよそこ！！レイナーくん、自分が書いてるのに「この子...かっこよ」と思わず思ってしまいますw (2020年7月10日 14時) (
レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 音で世界をみるってなんかカッコいいですね (2020年7月10日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - ゆきるさん» ありがとうございます！！！これからもそう言ってもらえるように頑張らなければｯ！！これからもよろしくお願いします！！ (2020年7月9日 7時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきる - 面白いです！続き楽しみにしてます(*´艸`) (2020年7月9日 3時) (レス) id: e9be53e65b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイルマ | 作成日時：2020年6月22日 0時
