ラウンジでの暴走 ページ48
今、モストロ・ラウンジは普段の大人な雰囲気とは違い、祭りでも開かれているのかと思われる程賑わっていた
いや、賑わうというよりも客が下品に騒いでいると言った方が的確かもしれない
あっちでは料理のオーダーを大量に頼み、早くしろよと脅す、こっちではオーダーを取っている途中なのにも関わらずグラスがカラだから水を持ってこいだの好き放題だ
中には料理を取り合い喧嘩しだすものたちもいて、これも作戦の為だと思いながらも、飲食店に関わってきた方としてはアズール先輩に同情しかない
そう、これも全てユウくんが考えた契約書を奪う為の作戦だ
作戦内容は、海で双子を引き付けている間に俺らが金庫から契約書を奪い、レオナ先輩のユニーク魔法で消し去るというもの
その為に今俺は、レオナ先輩達と共にアズール先輩がVIPルームから出てくるのを待っているんだが...
確かにレオナ先輩が寮生には好きに騒げとは言ったが、ここまでしなくてもいいのではと思わずにはいられない
元々気性が荒い人が多いからなぁ...これもきっと演技とかじゃなくて素なんだろうなぁ...
そんなこと思いながら眺めていると、アズール先輩がオクタビネルの寮生に連れられてラウンジにやってきた
それを見て二人が動き出したので俺も後ろを着いていく
その後、ラギー先輩が華麗にアズール先輩から鍵を奪い、VIPルームにて金庫の鍵を開けて無事に契約書を手に入れることが出来た
すんなり行き過ぎて計画が完璧なのか、この人達が有能すぎるのかが分からないまま、VIPルームにレオナ先輩を残し、廊下に出る
そして、契約書を持ったラギー先輩を横抱きにする
そう、俺がここにいる理由はラギー先輩(主に契約書)が見つからないように運搬する為である
『ではラギー先輩、行きますよ』
「な、なるべくゆっくりでね、チタくん」
契約書を持っている為塞がった両手のおかげで全てを俺に任せている状態が少し怖いのか体が固い
見つかるのは嫌なので普通に行きますけど
舌を噛むかもしれないので口開けないで下さいねといい、ユニーク魔法を発動させて走る
瞬き程の速さでラウンジを出てラギー先輩を見ると、目を開いて固まっていた
『大丈夫ですか？』
「チタくんっていつもこの速さで生活してるんスね...」
そこまで驚く程かと思いながらラギー先輩を下におろすと、少し足元がふらついていた
次誰かを運ぶ時はもう少しゆっくり走ろうと決めた
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか！！！ありがとうございます！！私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！！！ (2020年6月22日 16時) (
レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです！更新頑張ってください、楽しみにしてます！！ (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カイルマ | 作成日時：2020年4月26日 4時
